4人のお兄ちゃんは王子様!?
さよなら
≪秀side≫
とある朝、俺はいつも通りの時間に起きた。
秀「おはよー。ってあれ?結衣ちゃんは?」
榊「今日は委員会のご都合で朝はやくにお送りしました。」
秀「委員会??」
結衣ちゃんはたしか…図書委員会。
こんな朝早くから登校する理由はなにも……。
でも…適当に理由をつけてゆっくり本でも読みたかったのかもしれない。
なんだかんだ榊さんは心配性で前みたいな過干渉はないものの本を読む時間とかはないだろうから…。
結衣ちゃん結構本好きだし…。
俺はその時は何も気に留めて居なかった。
結衣ちゃんが居なくなってしまうだなんて…。
その日もゆっくり朝食を食べ、身支度を整え学校へ向かう。
そんな当たり前の1日だった。
そしていつも通り学校へ向かう。
すると突然校長に呼び出された。
校長からの呼び出しなんて始業式以来。
俺はビックリもしつつそのまま校長へと向かった。
そして校長のひと言によって俺は血の気が引いた。
校「この手紙が今朝机の上に置いてあった。」
それは一通の手紙だった。
そしてその手紙には“退学届”と丁寧な文字で書かれている。
この達筆で綺麗な文字は結衣ちゃんの字だ。
秀「これ…」
校「一応矢神結衣ちゃんの保護者でもあるから確認なんだが…。これはちゃんと相談した上で提出したのか?」
秀「いや…何も…。」
校「相談も無しなら…受理は出来ないな。」
秀「え。あの…結衣ちゃんは…。」
校「教室を覗いたが姿はなかった。」
秀「じゃあ結衣ちゃん…」
校「とりあえずご家庭に連絡してどうにもならないようなら今日は休んでいいから。」
秀「すみません!!」
俺は頭を下げて校長室を出た。
そしてすぐに兄貴や瑛斗、榊さんに連絡した。
それでも結衣ちゃんは家にも病院にも行って居ないようだった。
俺が朝食を食べる頃には榊さんが家にいたのを考えると結衣ちゃんはもうだいぶ前に学校にきたはずだ。
一体どこへ行ったんだよ…。
最近結衣ちゃんの様子がおかしかったのはなんとなく察していた。
それを兄貴や太陽くんがなんとかしてたと思ったから俺が関わる必要はないと思っていた。
……それが間違いだったんだ。
なんでもっと気にかけてやらなかったんだろう。
いつも俺は後悔してばっかりだ。
結衣ちゃんが限界になってから気付くんだ。
もっと早く気付くべきだったのに…。
俺は大雅に連絡を取ってみた。
大『もしもし…なんだよこんな朝っぱらから…』
秀「大雅!結衣ちゃんが行きそうなところ知らない!?」
大『え?結衣いなくなったの?』
秀「いや…。ごめん。なんでもねぇや。」
大『言いたくないならいい…。』
そう言うと大雅は電話をプツリと切った。
当てずっぽうでも探すしかねぇか。
俺は校長に話すと学校を飛び出した。
とある朝、俺はいつも通りの時間に起きた。
秀「おはよー。ってあれ?結衣ちゃんは?」
榊「今日は委員会のご都合で朝はやくにお送りしました。」
秀「委員会??」
結衣ちゃんはたしか…図書委員会。
こんな朝早くから登校する理由はなにも……。
でも…適当に理由をつけてゆっくり本でも読みたかったのかもしれない。
なんだかんだ榊さんは心配性で前みたいな過干渉はないものの本を読む時間とかはないだろうから…。
結衣ちゃん結構本好きだし…。
俺はその時は何も気に留めて居なかった。
結衣ちゃんが居なくなってしまうだなんて…。
その日もゆっくり朝食を食べ、身支度を整え学校へ向かう。
そんな当たり前の1日だった。
そしていつも通り学校へ向かう。
すると突然校長に呼び出された。
校長からの呼び出しなんて始業式以来。
俺はビックリもしつつそのまま校長へと向かった。
そして校長のひと言によって俺は血の気が引いた。
校「この手紙が今朝机の上に置いてあった。」
それは一通の手紙だった。
そしてその手紙には“退学届”と丁寧な文字で書かれている。
この達筆で綺麗な文字は結衣ちゃんの字だ。
秀「これ…」
校「一応矢神結衣ちゃんの保護者でもあるから確認なんだが…。これはちゃんと相談した上で提出したのか?」
秀「いや…何も…。」
校「相談も無しなら…受理は出来ないな。」
秀「え。あの…結衣ちゃんは…。」
校「教室を覗いたが姿はなかった。」
秀「じゃあ結衣ちゃん…」
校「とりあえずご家庭に連絡してどうにもならないようなら今日は休んでいいから。」
秀「すみません!!」
俺は頭を下げて校長室を出た。
そしてすぐに兄貴や瑛斗、榊さんに連絡した。
それでも結衣ちゃんは家にも病院にも行って居ないようだった。
俺が朝食を食べる頃には榊さんが家にいたのを考えると結衣ちゃんはもうだいぶ前に学校にきたはずだ。
一体どこへ行ったんだよ…。
最近結衣ちゃんの様子がおかしかったのはなんとなく察していた。
それを兄貴や太陽くんがなんとかしてたと思ったから俺が関わる必要はないと思っていた。
……それが間違いだったんだ。
なんでもっと気にかけてやらなかったんだろう。
いつも俺は後悔してばっかりだ。
結衣ちゃんが限界になってから気付くんだ。
もっと早く気付くべきだったのに…。
俺は大雅に連絡を取ってみた。
大『もしもし…なんだよこんな朝っぱらから…』
秀「大雅!結衣ちゃんが行きそうなところ知らない!?」
大『え?結衣いなくなったの?』
秀「いや…。ごめん。なんでもねぇや。」
大『言いたくないならいい…。』
そう言うと大雅は電話をプツリと切った。
当てずっぽうでも探すしかねぇか。
俺は校長に話すと学校を飛び出した。