4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪大雅side≫
探し始めてしばらくした頃。
大「腹減った……朝食食い損ねたじゃねぇか。」
お腹が空くたびに結衣に対してのイライラが募る。
あーチクショ。
手持ちもねぇし…
そして大通り沿いを歩くと一件のファミレスを見かけた。
ファミレス…か。美味そうだな…。
そう思いながらそのファミレスの中を覗いた俺。
ここのドリア安くてうまいんだよな…。
あーせめて1000円くらい持っていれば…。
そんなことを考えながら立ち去ろうとした時……。
あ!!!あのぐるぐるメガネ!!
結衣じゃねぇか!!!
俺は思わず二度見した。
そしてスープで曇ったのかメガネを外す結衣。
その瞬間周りのおっさん達が結衣のことをチラリと見ていた。
大「クソ…無防備にも程があるだろ。」
そんな俺の気持ちなんて露知らず、呑気に少しずつご飯を食べ進む結衣。
そしてしばらくすると食べ終えたのか、席を立ち会計をして、外に出てきた結衣。
俺はこっそりと跡をつけた。
すると同じくファミレスから出てきた男も結衣と同じ方向へと歩いていくのをこっそり見ていた俺。
裏路地に入った瞬間その男は本性を出したかのように結衣の腕を掴み始めた。
でも俺はすぐには助けなかった。
少しくらい怖い思いをすれば良い。
人は誰しも1人では生きれない。
それを思い知れば良い。
そんな醜い考えさえあった。
でもすぐにその気持ちは消え去った。
結「助けて…大雅兄…。」
自分から出て行ったくせに俺の名前を口にする結衣。
涙目になってそう呟く結衣。
俺の元から離れようだなんて100万年早いんだよ。
大「その子…譲ってもらえねぇかな。俺の獲物なんだけど。」
俺がその男の腕を掴み引き剥がすと目を丸くして驚いている様子の結衣。
結「……え?なんで……」
大「走るぞ。」
そう言うと結衣の腕を強引に引っ張り走り出した。
今はこの男から逃げる他なかった。
まだ体力が回復していない俺。
すでに歩き疲れている俺。
結衣を連れて走るのが精一杯だった。
結「ちょ……」
大「うるせぇ。黙れ。」
俺は結衣を黙るように指示する。
流石にこんな時優しくしてあげられるほど俺は出来た男ではない。
そして男を撒いたであろう時、俺は結衣を怒鳴りつけた。
大「一体何を考えてるんだ!!」
結「なんで…。」
大「だいたい…お前俺が行きそうな場所ばっかり狙ってるだろ。」
結「違う!大雅兄が私にGPSでもつけてるんじゃないの!?」
大「バカッ!んなわけねぇだろ!!」
ってなんで俺らこんなに言い争ってるんだよ……。
大「お前なぁ…秀兄が心配してたぞ。」
俺は結衣に呆れてそう言うと
結「もう良いの…私はもう迷惑かけないように1人で生きて行くんだから…」
と結衣はそっぽを向いた。
大「その考え方が迷惑なんだよ。」
俺がそう言うと結衣は頬をプクッと膨らませた。
大「お前…俺が体力復活したらタダじゃおかねぇから覚えとけよ!!」
結「もうほっといてよ。」
そう言って俺の手を振り払おうとする結衣。
大「待てって。……痛っ。」
俺は立ち去ろうとする結衣の手を掴んだけど腕が痛ぇ。
ここの骨まだくっついて無かったのか…。
結「大雅兄大丈夫?!」
大「お前…俺が心配だったら病院まで付き合え。」
結「それは嫌!!」
大「なら良い。」
俺は痛む腕を使って強引に結衣を担いだ。
結「ちょっと…大雅兄離してっ!!」
大「黙れ。俺をあんまり怒らせんじゃねぇぞ。」
そう言うと俺は結衣をそのまま病院へと連れて行った。
探し始めてしばらくした頃。
大「腹減った……朝食食い損ねたじゃねぇか。」
お腹が空くたびに結衣に対してのイライラが募る。
あーチクショ。
手持ちもねぇし…
そして大通り沿いを歩くと一件のファミレスを見かけた。
ファミレス…か。美味そうだな…。
そう思いながらそのファミレスの中を覗いた俺。
ここのドリア安くてうまいんだよな…。
あーせめて1000円くらい持っていれば…。
そんなことを考えながら立ち去ろうとした時……。
あ!!!あのぐるぐるメガネ!!
結衣じゃねぇか!!!
俺は思わず二度見した。
そしてスープで曇ったのかメガネを外す結衣。
その瞬間周りのおっさん達が結衣のことをチラリと見ていた。
大「クソ…無防備にも程があるだろ。」
そんな俺の気持ちなんて露知らず、呑気に少しずつご飯を食べ進む結衣。
そしてしばらくすると食べ終えたのか、席を立ち会計をして、外に出てきた結衣。
俺はこっそりと跡をつけた。
すると同じくファミレスから出てきた男も結衣と同じ方向へと歩いていくのをこっそり見ていた俺。
裏路地に入った瞬間その男は本性を出したかのように結衣の腕を掴み始めた。
でも俺はすぐには助けなかった。
少しくらい怖い思いをすれば良い。
人は誰しも1人では生きれない。
それを思い知れば良い。
そんな醜い考えさえあった。
でもすぐにその気持ちは消え去った。
結「助けて…大雅兄…。」
自分から出て行ったくせに俺の名前を口にする結衣。
涙目になってそう呟く結衣。
俺の元から離れようだなんて100万年早いんだよ。
大「その子…譲ってもらえねぇかな。俺の獲物なんだけど。」
俺がその男の腕を掴み引き剥がすと目を丸くして驚いている様子の結衣。
結「……え?なんで……」
大「走るぞ。」
そう言うと結衣の腕を強引に引っ張り走り出した。
今はこの男から逃げる他なかった。
まだ体力が回復していない俺。
すでに歩き疲れている俺。
結衣を連れて走るのが精一杯だった。
結「ちょ……」
大「うるせぇ。黙れ。」
俺は結衣を黙るように指示する。
流石にこんな時優しくしてあげられるほど俺は出来た男ではない。
そして男を撒いたであろう時、俺は結衣を怒鳴りつけた。
大「一体何を考えてるんだ!!」
結「なんで…。」
大「だいたい…お前俺が行きそうな場所ばっかり狙ってるだろ。」
結「違う!大雅兄が私にGPSでもつけてるんじゃないの!?」
大「バカッ!んなわけねぇだろ!!」
ってなんで俺らこんなに言い争ってるんだよ……。
大「お前なぁ…秀兄が心配してたぞ。」
俺は結衣に呆れてそう言うと
結「もう良いの…私はもう迷惑かけないように1人で生きて行くんだから…」
と結衣はそっぽを向いた。
大「その考え方が迷惑なんだよ。」
俺がそう言うと結衣は頬をプクッと膨らませた。
大「お前…俺が体力復活したらタダじゃおかねぇから覚えとけよ!!」
結「もうほっといてよ。」
そう言って俺の手を振り払おうとする結衣。
大「待てって。……痛っ。」
俺は立ち去ろうとする結衣の手を掴んだけど腕が痛ぇ。
ここの骨まだくっついて無かったのか…。
結「大雅兄大丈夫?!」
大「お前…俺が心配だったら病院まで付き合え。」
結「それは嫌!!」
大「なら良い。」
俺は痛む腕を使って強引に結衣を担いだ。
結「ちょっと…大雅兄離してっ!!」
大「黙れ。俺をあんまり怒らせんじゃねぇぞ。」
そう言うと俺は結衣をそのまま病院へと連れて行った。