4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪榊side≫
榊「お話の邪魔をしてしまった事、そしてお迎えが遅くなってしまったこと…本当に申し訳ございませんでした。」
帰宅してすぐに俺は結衣様に頭を下げた。
結「全然!それより……」
結衣様は俺の額にそっと手を当てると反対の手で自分の額にも手を当てた。
結「やっぱり…熱がある。」
榊「そう…でしょうか。」
結「そうだよ!私体温計持ってくるから部屋で休んでて!」
そう言って結衣様は少し強引に俺が貸していただいている部屋へと連れてきてくれた。
結「38.6℃……やっぱり熱があるよ。」
榊「この程度の熱なら…」
結「だめ!ちゃんと寝てないと!」
榊「でも…」
主人である結衣様にここまでしてもらうのはいかがなものかと。
それにまだ夕飯の用意すら出来ていない。
結「お仕事の事は大丈夫。迎えに来てくれただけで充分だから!」
榊「では…お言葉に甘えて…。」
俺は折れた。
結衣様は結構頑固なところがある。
そんな彼女に対抗して意地を張るほど体力は持ちそうにない。
そんな俺を見て彼女は微笑んだ。
結「何か冷やすの持ってくるね。」
そう言って部屋を出て行ったのだ。
そしていつの間には俺は眠ってしまっていた。
俺とした事が…主人の前で眠ってしまうとは…熱があったとはいえ不甲斐ない。
結「あ、ごめんなさい。起こしちゃったかな。」
榊「いいえ…。大丈夫です。」
どのくらい眠っていたのか分からないが、外は既に暗くなっていた。
結「卵粥作ったんだけど…もし良かったら…」
そう言えばいい匂いがすると思ったら…。
この子は本当に不思議なオーラがある子だ。
歳下であるのにこんなにも母親のような温かい雰囲気を持っている。
榊「ありがとうございます。」
結「えと…解熱剤もあるからのんでね。一応琉生お兄ちゃんにも連絡入れておいた方がいいかな。ちょっと待……」
榊「いえ。そこまでしていただく必要はございません。ここまでしていただいただけで光栄ですので。」
結「でもっ」
榊「大丈夫です。薬が効けばすぐ良くなると思いますので。」
結「ちゃんと休まないと!」
榊「本当に大丈夫ですので。」
結「分かった。その代わりご飯は作らせてね!私久しぶりにご飯作りたかったの!」
そう言って結衣様は微笑んだ。
それは嘘は言って居ないだろうけど俺への気遣いなのはすぐにわかる。
本当にこの子は心が綺麗で、素敵な方だ。
俺はこの方をこれからもっと守っていくんだ。
それは光栄な気持ちと守り切らなければならないという使命感のあることだ。
榊「お話の邪魔をしてしまった事、そしてお迎えが遅くなってしまったこと…本当に申し訳ございませんでした。」
帰宅してすぐに俺は結衣様に頭を下げた。
結「全然!それより……」
結衣様は俺の額にそっと手を当てると反対の手で自分の額にも手を当てた。
結「やっぱり…熱がある。」
榊「そう…でしょうか。」
結「そうだよ!私体温計持ってくるから部屋で休んでて!」
そう言って結衣様は少し強引に俺が貸していただいている部屋へと連れてきてくれた。
結「38.6℃……やっぱり熱があるよ。」
榊「この程度の熱なら…」
結「だめ!ちゃんと寝てないと!」
榊「でも…」
主人である結衣様にここまでしてもらうのはいかがなものかと。
それにまだ夕飯の用意すら出来ていない。
結「お仕事の事は大丈夫。迎えに来てくれただけで充分だから!」
榊「では…お言葉に甘えて…。」
俺は折れた。
結衣様は結構頑固なところがある。
そんな彼女に対抗して意地を張るほど体力は持ちそうにない。
そんな俺を見て彼女は微笑んだ。
結「何か冷やすの持ってくるね。」
そう言って部屋を出て行ったのだ。
そしていつの間には俺は眠ってしまっていた。
俺とした事が…主人の前で眠ってしまうとは…熱があったとはいえ不甲斐ない。
結「あ、ごめんなさい。起こしちゃったかな。」
榊「いいえ…。大丈夫です。」
どのくらい眠っていたのか分からないが、外は既に暗くなっていた。
結「卵粥作ったんだけど…もし良かったら…」
そう言えばいい匂いがすると思ったら…。
この子は本当に不思議なオーラがある子だ。
歳下であるのにこんなにも母親のような温かい雰囲気を持っている。
榊「ありがとうございます。」
結「えと…解熱剤もあるからのんでね。一応琉生お兄ちゃんにも連絡入れておいた方がいいかな。ちょっと待……」
榊「いえ。そこまでしていただく必要はございません。ここまでしていただいただけで光栄ですので。」
結「でもっ」
榊「大丈夫です。薬が効けばすぐ良くなると思いますので。」
結「ちゃんと休まないと!」
榊「本当に大丈夫ですので。」
結「分かった。その代わりご飯は作らせてね!私久しぶりにご飯作りたかったの!」
そう言って結衣様は微笑んだ。
それは嘘は言って居ないだろうけど俺への気遣いなのはすぐにわかる。
本当にこの子は心が綺麗で、素敵な方だ。
俺はこの方をこれからもっと守っていくんだ。
それは光栄な気持ちと守り切らなければならないという使命感のあることだ。