4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪大雅side≫
俺の言うことに渋々席を立ちトイレに行った。
結衣がトイレに入ったのを確認すると…。
大「すみません。もう少し空調弱めていただけますでしょうか?」
「あ、そうですよね!かしこまりました!」
大「ありがとうございます!あと…」
俺は店員さんにお願いをするとスマホで調べ事をした。
しばらくすると吸入を完了した結衣が戻ってくる。
結「大雅兄が携帯いじってるなんて珍しいね!」
大「そーか?」
結「うん!なに見てるの?」
大「占い。」
結「占い?」
大「うん。星座占い。」
結「へー!面白そう!」
大「じゃあお前の星座は?」
結「かに座だよ!」
大「はぁ!?」
結「え!?」
大「なんでもねぇ…。」
だからさっき誕生日を言いたくなかったのか…。
かに座って事は6月中旬から7月中旬くらい…。
今日は7月28日だから…つい最近だったって事か。
なんでこいつは本当何にも言わねーんだよ。
チクショー。
あーもっと早く気づいていれば…。
「お待たせいたしました。」
大「あ、わざわざありがとうございます。」
結「何か頼んだの?」
大「あー白湯。これ飲んで少し体温めとけよ。」
俺はそう言って結衣に渡すと
結「もう大雅兄心配しすぎ!でも…ありがとう。」
と言って飲んでいた。
そりゃ心配はするだろう。
お前は俺にとってただの妹ではないんだから…。
と言いたいところだが流石にこの場でいうのは気が引ける。
それからまたしばらく話し続け、しばらく経った時のことだった。
結「じゃあ、そろそろ行こっか!」
大「だな。」
結「お会計…」
大「もう払ってあるから大丈夫だよ。」
結「え?」
大「ん?」
結「いつ?」
大「お前がトイレ行ってる間。」
結「なにそれずるい!」
大「あたりめぇだろ。女には出させねぇよ。」
結「大雅兄の誕生日なのに…」
大「ここまで計画してくれただけで嬉しいよ。ありがとな。」
俺がそう言って頭をポンポンと撫でると少し恥ずかしそうにでも少し納得のいかないような顔で下を向いた結衣。
そして店から出ると歩き出した俺らはまた会話を始めた。
結「でも…やっぱり誕生日くらい!」
大「じゃあ…そのかわり…そろそろ俺の事…普通に呼び捨てで呼んでよ。」
結「えっ」
大「もう“大雅兄“じゃなくていいだろ?」
結「それは恥ずかしい…」
大「あーそ。それは残念だ。結衣は俺の誕生日祝ってくれるって言ったからお願いしたのになぁ。」
俺が結衣の顔をチラチラと見て様子を伺いながらそう言うと結衣は
結「大雅……くん?」
と足を止めて言ってくれた。
呼び捨てではなく“くん”を後から付け足して言うあたりが結衣らしい。
必死に名前を呼んだ結衣は今にも顔が爆発しそうなほど耳まで赤くなっていて、言わせたこっちまで恥ずかしくなってくる。
そんな結衣を見て俺は
大「よくできました。」
と言い結衣の額に口づけを交わした。
その時間がなんとも言えないほど幸せな時間で、このまま時が止まればいいのに、なんて思っていた。
俺の言うことに渋々席を立ちトイレに行った。
結衣がトイレに入ったのを確認すると…。
大「すみません。もう少し空調弱めていただけますでしょうか?」
「あ、そうですよね!かしこまりました!」
大「ありがとうございます!あと…」
俺は店員さんにお願いをするとスマホで調べ事をした。
しばらくすると吸入を完了した結衣が戻ってくる。
結「大雅兄が携帯いじってるなんて珍しいね!」
大「そーか?」
結「うん!なに見てるの?」
大「占い。」
結「占い?」
大「うん。星座占い。」
結「へー!面白そう!」
大「じゃあお前の星座は?」
結「かに座だよ!」
大「はぁ!?」
結「え!?」
大「なんでもねぇ…。」
だからさっき誕生日を言いたくなかったのか…。
かに座って事は6月中旬から7月中旬くらい…。
今日は7月28日だから…つい最近だったって事か。
なんでこいつは本当何にも言わねーんだよ。
チクショー。
あーもっと早く気づいていれば…。
「お待たせいたしました。」
大「あ、わざわざありがとうございます。」
結「何か頼んだの?」
大「あー白湯。これ飲んで少し体温めとけよ。」
俺はそう言って結衣に渡すと
結「もう大雅兄心配しすぎ!でも…ありがとう。」
と言って飲んでいた。
そりゃ心配はするだろう。
お前は俺にとってただの妹ではないんだから…。
と言いたいところだが流石にこの場でいうのは気が引ける。
それからまたしばらく話し続け、しばらく経った時のことだった。
結「じゃあ、そろそろ行こっか!」
大「だな。」
結「お会計…」
大「もう払ってあるから大丈夫だよ。」
結「え?」
大「ん?」
結「いつ?」
大「お前がトイレ行ってる間。」
結「なにそれずるい!」
大「あたりめぇだろ。女には出させねぇよ。」
結「大雅兄の誕生日なのに…」
大「ここまで計画してくれただけで嬉しいよ。ありがとな。」
俺がそう言って頭をポンポンと撫でると少し恥ずかしそうにでも少し納得のいかないような顔で下を向いた結衣。
そして店から出ると歩き出した俺らはまた会話を始めた。
結「でも…やっぱり誕生日くらい!」
大「じゃあ…そのかわり…そろそろ俺の事…普通に呼び捨てで呼んでよ。」
結「えっ」
大「もう“大雅兄“じゃなくていいだろ?」
結「それは恥ずかしい…」
大「あーそ。それは残念だ。結衣は俺の誕生日祝ってくれるって言ったからお願いしたのになぁ。」
俺が結衣の顔をチラチラと見て様子を伺いながらそう言うと結衣は
結「大雅……くん?」
と足を止めて言ってくれた。
呼び捨てではなく“くん”を後から付け足して言うあたりが結衣らしい。
必死に名前を呼んだ結衣は今にも顔が爆発しそうなほど耳まで赤くなっていて、言わせたこっちまで恥ずかしくなってくる。
そんな結衣を見て俺は
大「よくできました。」
と言い結衣の額に口づけを交わした。
その時間がなんとも言えないほど幸せな時間で、このまま時が止まればいいのに、なんて思っていた。