4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
結局…榊さんに言い返せず買ってもらってしまった…。
榊「本当にそんなのでよかったのか?」
結「うん!」
榊「キーホルダーなんてそんなもの…」
結「んーん!お守りにするの!それに服は…私身長低いからなかなか合ったサイズ買うの難しくて…。」
榊「身長が低いとデメリットばっかだな。」
結「好きで身長低いわけじゃないもん!」
榊「それはそうだろうけど……」
そんな事を話しながら歩いていると大きな噴水のある中庭を通りかかった。
結「わー!噴水だぁ!綺麗!」
そこには真夏の炎天下だと言うのに噴水の近くで遊んでいる子どもがたくさんいる。
榊「うわ。ガキがたくさんいる。」
そんな榊さんの声は私には届かず……
私はそんな子ども達の姿を見てワクワクして榊さんといる事も忘れ噴水まで走ろうとした。
だが
榊「走るな。」
そう言いながら私の腕をグイッと引く榊さんの手でそれは遮られてしまった。
結「ご、ごめんなさい。」
榊「ガキか。本当に。」
結「だって……。」
そう言いながら噴水の近くで騒ぐ子ども達を見た。
……楽しそう。
私も体が弱くなかったら一緒になって遊べたのに。
そんな事を考えていると…
榊「あーもう。少しだけだぞ。でも走るな。適度に水分補給もすること。いいな?」
そう言って私の腕を離してくれた榊さん。
本当は榊さんも優しいんだな。
私はそう思った。
最初、私に勉強…勉強…と言い続けた榊さんとは違う。
あれはマニュアル通りの選択をしただけ。
本当は大雅兄や他のお兄ちゃんみたいに私の事を大切にしてくれるし優しい人なんだな。
そんな事を考えながら私は噴水の側で遊んでいる子どもたちと一緒になって遊んでいた。
それから30分くらい遊んだ頃だろうか。
榊「結衣、もう少し遊んでるか?俺トイレ行ってきていい?」
結「うん!大丈夫だよ!!じゃあ私も少しあそこのベンチで休んでいようかな。」
榊「分かった。すぐ戻ってくる。」
結「うん。」
榊さんがトイレへと行った。
私は少し日陰にあるベンチで休もうと座ると、その時を見計らってきたかのように…
「君…1人?良かったら俺と遊ぼうよ!」
結「……」
私は聞こえぬふりをしてまた噴水の方へ走って行こうとした。
「待てよ。逃げるなんて卑怯じゃね?」
結「離してください!!」
「お前が無視するからだろ?」
結「私は貴方とは…」
そう言いはじめた時だった。
「お姉ちゃんを離せ!!」
「そうだそうだ!!」
そう言ってきたのは先ほどまで一緒に遊んでいた子達だった。
結「みんな…」
「悪い事をするならお母さん呼ぶぞ!!」
「…っなんだよ。このクソガキ!」
そう言うとその男の人はさらに強い力で私の腕を掴んできた。
結「痛い。」
「やめろ!離せ!!」
そう言ってくれてる子どもたち。
そんな勇敢な子どもたちの前で何も出来ない自分が恥ずかしく思えてくる。
すると。
「その手を離してもらおうか。」
そんな声が聞こえてきた瞬間、私の腕を掴んだ男の手の力が緩んだ。
見ると…
結「真央ちゃん!!紗希ちゃん!!」
真「お前は本当狙われやすいな。」
紗「結衣、大丈夫?」
結「うん!ありがとう!」
真「やるならうちらが相手になるけど?」
真央ちゃんがそう言って睨みつけた瞬間、男の人は逃げていった。
結局…榊さんに言い返せず買ってもらってしまった…。
榊「本当にそんなのでよかったのか?」
結「うん!」
榊「キーホルダーなんてそんなもの…」
結「んーん!お守りにするの!それに服は…私身長低いからなかなか合ったサイズ買うの難しくて…。」
榊「身長が低いとデメリットばっかだな。」
結「好きで身長低いわけじゃないもん!」
榊「それはそうだろうけど……」
そんな事を話しながら歩いていると大きな噴水のある中庭を通りかかった。
結「わー!噴水だぁ!綺麗!」
そこには真夏の炎天下だと言うのに噴水の近くで遊んでいる子どもがたくさんいる。
榊「うわ。ガキがたくさんいる。」
そんな榊さんの声は私には届かず……
私はそんな子ども達の姿を見てワクワクして榊さんといる事も忘れ噴水まで走ろうとした。
だが
榊「走るな。」
そう言いながら私の腕をグイッと引く榊さんの手でそれは遮られてしまった。
結「ご、ごめんなさい。」
榊「ガキか。本当に。」
結「だって……。」
そう言いながら噴水の近くで騒ぐ子ども達を見た。
……楽しそう。
私も体が弱くなかったら一緒になって遊べたのに。
そんな事を考えていると…
榊「あーもう。少しだけだぞ。でも走るな。適度に水分補給もすること。いいな?」
そう言って私の腕を離してくれた榊さん。
本当は榊さんも優しいんだな。
私はそう思った。
最初、私に勉強…勉強…と言い続けた榊さんとは違う。
あれはマニュアル通りの選択をしただけ。
本当は大雅兄や他のお兄ちゃんみたいに私の事を大切にしてくれるし優しい人なんだな。
そんな事を考えながら私は噴水の側で遊んでいる子どもたちと一緒になって遊んでいた。
それから30分くらい遊んだ頃だろうか。
榊「結衣、もう少し遊んでるか?俺トイレ行ってきていい?」
結「うん!大丈夫だよ!!じゃあ私も少しあそこのベンチで休んでいようかな。」
榊「分かった。すぐ戻ってくる。」
結「うん。」
榊さんがトイレへと行った。
私は少し日陰にあるベンチで休もうと座ると、その時を見計らってきたかのように…
「君…1人?良かったら俺と遊ぼうよ!」
結「……」
私は聞こえぬふりをしてまた噴水の方へ走って行こうとした。
「待てよ。逃げるなんて卑怯じゃね?」
結「離してください!!」
「お前が無視するからだろ?」
結「私は貴方とは…」
そう言いはじめた時だった。
「お姉ちゃんを離せ!!」
「そうだそうだ!!」
そう言ってきたのは先ほどまで一緒に遊んでいた子達だった。
結「みんな…」
「悪い事をするならお母さん呼ぶぞ!!」
「…っなんだよ。このクソガキ!」
そう言うとその男の人はさらに強い力で私の腕を掴んできた。
結「痛い。」
「やめろ!離せ!!」
そう言ってくれてる子どもたち。
そんな勇敢な子どもたちの前で何も出来ない自分が恥ずかしく思えてくる。
すると。
「その手を離してもらおうか。」
そんな声が聞こえてきた瞬間、私の腕を掴んだ男の手の力が緩んだ。
見ると…
結「真央ちゃん!!紗希ちゃん!!」
真「お前は本当狙われやすいな。」
紗「結衣、大丈夫?」
結「うん!ありがとう!」
真「やるならうちらが相手になるけど?」
真央ちゃんがそう言って睨みつけた瞬間、男の人は逃げていった。