4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪太陽side≫
結衣ちゃんを誘いに行く大雅を待っていると…
結衣ちゃんの怒鳴り声が聞こえた後、泣きながら階段を駆け降り走って玄関を出て行く結衣ちゃんの姿が見えた。
あれ?花火の話をしに行ったんじゃ…
なのに…
太「ん!?何があった!?」
いや…意味わからん。
大雅も心配だが、泣きながら走って行く結衣ちゃんを放っておくわけにはいかない。
俺は結衣ちゃんを追いかける事を優先した。
太「結衣ちゃん待って!!」
そう追いかけてみたものの…
そうだ…
結衣ちゃん足早いんだった……
今日は何回逃げれば気が済むんだよ…。
全く。
てか、全速力で走りすぎだろ!
なかなか追いつきやしない。
そして少し走ったあたりですぐに追いつき捕まえることができた。
太「結衣ちゃん……ハァハァ……待って…」
結「太陽さん……。」
太「なんで…そんなに怒ってるの?」
結「だって……」
そう言いながら下を向く結衣ちゃん。
明らかに今回ばかりは大雅は何も悪くない。
太「むしろ今回は喜ぶところでしょ?」
俺がそう言った瞬間結衣ちゃんの目は点になった。
結「え?」
太「え?」
まさか…話してないの!?
結「話す事なんて…ないもん。」
俺の言いたい事を察するようにそう言いながらそっぽを向く結衣ちゃん。
はぁ…何やってんだよ。
話も聞かず飛び出したのか。
そりゃ大雅も追いかけないわけだ。
今頃大雅落ち込んでるんだろうな~…。
太「結衣ちゃん、とりあえず家に戻ろう!もう一度ちゃんと大雅の話聞いてあげて!」
結「でも…」
太「大雅が結衣ちゃんの事何も考えずにいるわけないだろ!?」
結「でも…どうしようもないよ。今回ばかりは。だからもう…しばらく1人になりたい…。」
そう言いながら泣き出す結衣ちゃん。
そうだけど…大雅だってあんなに色々調べたりして計画してるのに…。
このままじゃダメだ。
太「いいから!!話だけは最後まで聞くこと!!それで結衣ちゃんがあとは判断すればいいだろ!話も聞かずに大雅を責めるな!!」
俺は結衣ちゃんを無理矢理家に連れて帰った。
結「ただいま。」
結衣ちゃんがそう言うと大雅は玄関まで走ってきた。
太「大雅…あのさ。」
大「あ…もういいや!太陽くんまで巻き込んでごめん。でも俺はもういいから。結衣も…俺何も考えずに色々しちゃってごめんな。」
大雅は少し困ったような顔でそう言った。
顔は笑ってるけど…目は全然笑っていない。
このままでいいわけがない。
なんでこうなっちゃうんだよ。
結「私に話があったんじゃないの?」
大「あーーもういいよ。なんでもないから気にすんな。俺、やることあるから部屋に行くわ!」
大雅はそう言いながら部屋に行ってしまった。
なんでだよ。
結衣ちゃんに喜んでもらうために必死になっていたのに。
どんな顔をするか楽しみにしてたくせに。
何強がってんだよ。
なんでこんなにすれ違っちゃうんだよ。
俺の心はモヤモヤしていた。
結衣ちゃんを誘いに行く大雅を待っていると…
結衣ちゃんの怒鳴り声が聞こえた後、泣きながら階段を駆け降り走って玄関を出て行く結衣ちゃんの姿が見えた。
あれ?花火の話をしに行ったんじゃ…
なのに…
太「ん!?何があった!?」
いや…意味わからん。
大雅も心配だが、泣きながら走って行く結衣ちゃんを放っておくわけにはいかない。
俺は結衣ちゃんを追いかける事を優先した。
太「結衣ちゃん待って!!」
そう追いかけてみたものの…
そうだ…
結衣ちゃん足早いんだった……
今日は何回逃げれば気が済むんだよ…。
全く。
てか、全速力で走りすぎだろ!
なかなか追いつきやしない。
そして少し走ったあたりですぐに追いつき捕まえることができた。
太「結衣ちゃん……ハァハァ……待って…」
結「太陽さん……。」
太「なんで…そんなに怒ってるの?」
結「だって……」
そう言いながら下を向く結衣ちゃん。
明らかに今回ばかりは大雅は何も悪くない。
太「むしろ今回は喜ぶところでしょ?」
俺がそう言った瞬間結衣ちゃんの目は点になった。
結「え?」
太「え?」
まさか…話してないの!?
結「話す事なんて…ないもん。」
俺の言いたい事を察するようにそう言いながらそっぽを向く結衣ちゃん。
はぁ…何やってんだよ。
話も聞かず飛び出したのか。
そりゃ大雅も追いかけないわけだ。
今頃大雅落ち込んでるんだろうな~…。
太「結衣ちゃん、とりあえず家に戻ろう!もう一度ちゃんと大雅の話聞いてあげて!」
結「でも…」
太「大雅が結衣ちゃんの事何も考えずにいるわけないだろ!?」
結「でも…どうしようもないよ。今回ばかりは。だからもう…しばらく1人になりたい…。」
そう言いながら泣き出す結衣ちゃん。
そうだけど…大雅だってあんなに色々調べたりして計画してるのに…。
このままじゃダメだ。
太「いいから!!話だけは最後まで聞くこと!!それで結衣ちゃんがあとは判断すればいいだろ!話も聞かずに大雅を責めるな!!」
俺は結衣ちゃんを無理矢理家に連れて帰った。
結「ただいま。」
結衣ちゃんがそう言うと大雅は玄関まで走ってきた。
太「大雅…あのさ。」
大「あ…もういいや!太陽くんまで巻き込んでごめん。でも俺はもういいから。結衣も…俺何も考えずに色々しちゃってごめんな。」
大雅は少し困ったような顔でそう言った。
顔は笑ってるけど…目は全然笑っていない。
このままでいいわけがない。
なんでこうなっちゃうんだよ。
結「私に話があったんじゃないの?」
大「あーーもういいよ。なんでもないから気にすんな。俺、やることあるから部屋に行くわ!」
大雅はそう言いながら部屋に行ってしまった。
なんでだよ。
結衣ちゃんに喜んでもらうために必死になっていたのに。
どんな顔をするか楽しみにしてたくせに。
何強がってんだよ。
なんでこんなにすれ違っちゃうんだよ。
俺の心はモヤモヤしていた。