4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
帰宅してすぐ大雅兄は部屋へ行ってしまった。
はぁ…話ってなんだったんだろ。
結局聞けずじまい。
元はと言えば頭ごなしに大雅兄が悪いって決めつけた私が悪いんだけど…。
私は再び部屋に戻った。
大雅兄…笑顔で謝って来たけど…少し悲しそうな雰囲気だった気がする。
私たちの間でなんとなく見えない壁を感じ始めていた。
部屋に戻りベッドにとりあえずソファに座ってみると…
結「あれ?」
ベッドの下の方に何か落ちてる。
見えてるのは一部分だけど…なんだろう。
私は立ち上がりそれをみた。
すると…
結「煙の少ない花火……?」
これ…。
きっと大雅兄が私のことを考えて買って来てくれたんだ。
私が怒鳴ったせいで大雅兄が握りしめたのか、花火の持ち手のところがいくつか折れている。
この折られた花火達はまるで今の大雅兄の心情を表しているように見える。
あ、だから太陽さんも一緒に来てて……。
それなのに…私あんなに酷い言い方…。
何やっているんだろう。
謝らなきゃ。
私は大雅兄の部屋に急いだ。
コンコンとノックをして部屋に入ってみるとそこにはいつも通りの大雅兄がいる。
でも……。
結「何してるの?」
大「何って…荷物まとめてた。」
結「なんで…?」
大「いや…俺いるとさ、結衣…嫌かなって…。俺…お節介ばっかしちゃうつーか。過度に結衣のこと心配しすぎちゃうつーか。」
そう言って大雅兄は荷物をキャリーケースに詰めていた。
結「ごめんなさい!!私が全部悪くて…。私が…私が…。」
やばい…。また泣きそう。
泣きたくないのに。
涙が出そう。
大「俺はさ…結衣にそーゆー顔して欲しくないんだよ。笑っていて欲しいだけなんだ。だから結衣が俺がいない方が笑顔で居られるなら…俺はいなくていい。」
結「違う!!私が…花火大会に行けないって気持ちを大雅兄にぶつけちゃったから…。だから……あ……あと…これ…一緒にやりたいっ!」
私は大雅兄に部屋に落ちていた花火を見せた。
すると大雅兄は少し驚いた表情をしたけどすぐにまた微笑んで続けた。
大「それ…持ち手の部分俺握りしめた時折っちゃったみたいだから…出来ないよ。」
結「じゃあ買ってくる!待ってて!!」
大「あ、おい!!」
私は走ってまた家を飛び出した。
なんで気付かなかったんだろう。
大雅兄が私のことを思ってくれなかったら…今日だって私どうなっていたかわからない。
大雅兄がいなかったら今頃まだ苦しんでいたかもしれない。
大雅兄がいなかったらもっともっとつまらない夏休みを過ごしていたかもしれない。
全部大雅兄がいてくれたからなのに…
大雅兄が私のことを考えていないわけがなかったのに…
どうしてあんな酷いことばっかり言ってしまったのだろう。
私は本当に最低だ。
それから何件も回って私は同じ花火を探した。
走り過ぎて足が痛い。
胸が痛い。
でも大雅兄がこのままいなくなってしまいそうで。
そっちの方がこわい。
そして気付けば空が暗くなっていた。
夜19時を過ぎたあたり、ようやく見つけて帰宅し、大雅兄の部屋へ急いだ。
でも大雅兄の部屋の戸を開けると
そこには大雅兄の姿はなかった。
帰宅してすぐ大雅兄は部屋へ行ってしまった。
はぁ…話ってなんだったんだろ。
結局聞けずじまい。
元はと言えば頭ごなしに大雅兄が悪いって決めつけた私が悪いんだけど…。
私は再び部屋に戻った。
大雅兄…笑顔で謝って来たけど…少し悲しそうな雰囲気だった気がする。
私たちの間でなんとなく見えない壁を感じ始めていた。
部屋に戻りベッドにとりあえずソファに座ってみると…
結「あれ?」
ベッドの下の方に何か落ちてる。
見えてるのは一部分だけど…なんだろう。
私は立ち上がりそれをみた。
すると…
結「煙の少ない花火……?」
これ…。
きっと大雅兄が私のことを考えて買って来てくれたんだ。
私が怒鳴ったせいで大雅兄が握りしめたのか、花火の持ち手のところがいくつか折れている。
この折られた花火達はまるで今の大雅兄の心情を表しているように見える。
あ、だから太陽さんも一緒に来てて……。
それなのに…私あんなに酷い言い方…。
何やっているんだろう。
謝らなきゃ。
私は大雅兄の部屋に急いだ。
コンコンとノックをして部屋に入ってみるとそこにはいつも通りの大雅兄がいる。
でも……。
結「何してるの?」
大「何って…荷物まとめてた。」
結「なんで…?」
大「いや…俺いるとさ、結衣…嫌かなって…。俺…お節介ばっかしちゃうつーか。過度に結衣のこと心配しすぎちゃうつーか。」
そう言って大雅兄は荷物をキャリーケースに詰めていた。
結「ごめんなさい!!私が全部悪くて…。私が…私が…。」
やばい…。また泣きそう。
泣きたくないのに。
涙が出そう。
大「俺はさ…結衣にそーゆー顔して欲しくないんだよ。笑っていて欲しいだけなんだ。だから結衣が俺がいない方が笑顔で居られるなら…俺はいなくていい。」
結「違う!!私が…花火大会に行けないって気持ちを大雅兄にぶつけちゃったから…。だから……あ……あと…これ…一緒にやりたいっ!」
私は大雅兄に部屋に落ちていた花火を見せた。
すると大雅兄は少し驚いた表情をしたけどすぐにまた微笑んで続けた。
大「それ…持ち手の部分俺握りしめた時折っちゃったみたいだから…出来ないよ。」
結「じゃあ買ってくる!待ってて!!」
大「あ、おい!!」
私は走ってまた家を飛び出した。
なんで気付かなかったんだろう。
大雅兄が私のことを思ってくれなかったら…今日だって私どうなっていたかわからない。
大雅兄がいなかったら今頃まだ苦しんでいたかもしれない。
大雅兄がいなかったらもっともっとつまらない夏休みを過ごしていたかもしれない。
全部大雅兄がいてくれたからなのに…
大雅兄が私のことを考えていないわけがなかったのに…
どうしてあんな酷いことばっかり言ってしまったのだろう。
私は本当に最低だ。
それから何件も回って私は同じ花火を探した。
走り過ぎて足が痛い。
胸が痛い。
でも大雅兄がこのままいなくなってしまいそうで。
そっちの方がこわい。
そして気付けば空が暗くなっていた。
夜19時を過ぎたあたり、ようやく見つけて帰宅し、大雅兄の部屋へ急いだ。
でも大雅兄の部屋の戸を開けると
そこには大雅兄の姿はなかった。