4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
大「はやく起きろよ。」
瑛「お前はこのままで良いのかよ。」
そんな声が聞こえてくる。
真っ暗闇の中私はずっと彷徨っていた。
真っ暗でどこがどこだかも分からない。
どこが出口なのか、どこへ進んだらいいのかも分からない。
やっと少しだけみんなと仲良くなれた気がしたのに。
最初は犬だなんて言われて、はやく出て行こうと思っていた。
キツかったけど家事をして、バイトもたくさんやってってしていた。
でもお兄ちゃん達みんな本当はとっても優しくて……
私が体調悪い時に病院から慌てて帰ってきてくれる琉生さん。
勉強面やメンタル面で1番私の事を気にかけてくれた秀先生。
ぶっきらぼうで意地悪だけど実はとっても優しい瑛斗兄。
そして私の事を1番みててくれて、いつも1番に助けてくれる大雅兄。
みんなに会えて本当に幸せだった。
本当にとてつもなく幸せで……
こんな果報者他にきっといない。
ありがとう。
ありがとう。お兄ちゃんたち。
あぁ……やっとお家に帰れたと思ったのに…
やっぱり…こんなところにいたらダメだ。
おうちに帰りたい。
もっとみんなと一緒に居たい。
もっともっとみんなのこと知りたい。
そしてそれからどれくらいが経っただろうか…。
私は目を覚ました。
結「……」
目を覚ましたときとても眩しかった。
周りは真っ白い壁や天井。
そして今日はお天気が良さそうだ。
ここは…どこだろう。
琉「結衣……」
そこには目を丸くした琉生さんが居た。
喋りたいけど管が通ってて喋れない。
琉「ちょっと待ってな。すぐ聴診して大丈夫そうだったら外そうな。」
優しくそう言ってくれた琉生さんに私は頷いた。
琉生さんは聴診を始めたものの……
琉「ごめん…結衣…ちょっと太陽呼ぶな。」
そう言ってきた琉生さんは泣いていた。
泣いている琉生さん…初めてみた。
その後急いできてくれた太陽さん。
太「琉生…泣くなよ、お前。」
そう言って笑う太陽さん。
琉「わりぃ…」
太「ほら。琉生はそこ座っとけ。じゃ結衣ちゃんちょっと聴診するね。」
そは太陽さんは診察を始めた。
太「うん。音も綺麗だね。じゃ管外そうか。最初少し苦しいかもだけど…焦らないでゆっくり呼吸してみようね。」
それはただ管を外すだけなのにめちゃくちゃ苦しくて……
琉「結衣…ゆっくり。大丈夫だから。」
琉生さんがそっとさすってくれると段々と上手く呼吸が出来るようになってきた私。
今まで生きてきて呼吸の仕方が分からなくなったのは初めてだ。
太「どう?喋れそう?」
結「お水……飲みたい……」
琉「第一声それかよ。」
太「ははは。元気な証拠だ!俺持ってくるよ。」
太陽さんはお水を取りに行ってくれ、私はその水をごくりと飲んだ。
常温の水……冷たいのを一気に飲みたい気もするけど…。
病院だししょうがないか。
琉「結衣…目が覚めて良かった。本当に良かった。」
結「心配かけてごめんなさい。」
琉「謝ることではない。でも2週間も寝てたから流石に心配した…」
ん!??2週間!???
結「私…そんなに寝てたんだ……」
太「そうだよ~。その間矢神家は大変だったよ~。みんな機嫌悪くてさ。」
結「また怒らせちゃった……。」
琉「余計な心配をするな。お前がとこに伏していると落ち着かないやつが多いってだけだ。だから早く治せ。」
そう言うとササっと琉生さんは病室を出て行ってしまった。
太「本当愛想ないよね~!結衣ちゃん起きるまでずっと深刻そうで死にそうな顔してたんだよ。あいつ。」
結「琉生さんが?」
太「そうそう!それで心配して家まで行ったらみんな兄弟喧嘩してるし……」
結「そんなにひどかったんだ……」
太「そうだよ~。みんなのために早く治さなきゃね。明日検査するからそれが終われば3日くらい様子見で帰れるかな。」
結「頑張ります…」
まだ状況を完全に飲み込めてない私はとりあえずそれだけ言って再び目を閉じた。
大「はやく起きろよ。」
瑛「お前はこのままで良いのかよ。」
そんな声が聞こえてくる。
真っ暗闇の中私はずっと彷徨っていた。
真っ暗でどこがどこだかも分からない。
どこが出口なのか、どこへ進んだらいいのかも分からない。
やっと少しだけみんなと仲良くなれた気がしたのに。
最初は犬だなんて言われて、はやく出て行こうと思っていた。
キツかったけど家事をして、バイトもたくさんやってってしていた。
でもお兄ちゃん達みんな本当はとっても優しくて……
私が体調悪い時に病院から慌てて帰ってきてくれる琉生さん。
勉強面やメンタル面で1番私の事を気にかけてくれた秀先生。
ぶっきらぼうで意地悪だけど実はとっても優しい瑛斗兄。
そして私の事を1番みててくれて、いつも1番に助けてくれる大雅兄。
みんなに会えて本当に幸せだった。
本当にとてつもなく幸せで……
こんな果報者他にきっといない。
ありがとう。
ありがとう。お兄ちゃんたち。
あぁ……やっとお家に帰れたと思ったのに…
やっぱり…こんなところにいたらダメだ。
おうちに帰りたい。
もっとみんなと一緒に居たい。
もっともっとみんなのこと知りたい。
そしてそれからどれくらいが経っただろうか…。
私は目を覚ました。
結「……」
目を覚ましたときとても眩しかった。
周りは真っ白い壁や天井。
そして今日はお天気が良さそうだ。
ここは…どこだろう。
琉「結衣……」
そこには目を丸くした琉生さんが居た。
喋りたいけど管が通ってて喋れない。
琉「ちょっと待ってな。すぐ聴診して大丈夫そうだったら外そうな。」
優しくそう言ってくれた琉生さんに私は頷いた。
琉生さんは聴診を始めたものの……
琉「ごめん…結衣…ちょっと太陽呼ぶな。」
そう言ってきた琉生さんは泣いていた。
泣いている琉生さん…初めてみた。
その後急いできてくれた太陽さん。
太「琉生…泣くなよ、お前。」
そう言って笑う太陽さん。
琉「わりぃ…」
太「ほら。琉生はそこ座っとけ。じゃ結衣ちゃんちょっと聴診するね。」
そは太陽さんは診察を始めた。
太「うん。音も綺麗だね。じゃ管外そうか。最初少し苦しいかもだけど…焦らないでゆっくり呼吸してみようね。」
それはただ管を外すだけなのにめちゃくちゃ苦しくて……
琉「結衣…ゆっくり。大丈夫だから。」
琉生さんがそっとさすってくれると段々と上手く呼吸が出来るようになってきた私。
今まで生きてきて呼吸の仕方が分からなくなったのは初めてだ。
太「どう?喋れそう?」
結「お水……飲みたい……」
琉「第一声それかよ。」
太「ははは。元気な証拠だ!俺持ってくるよ。」
太陽さんはお水を取りに行ってくれ、私はその水をごくりと飲んだ。
常温の水……冷たいのを一気に飲みたい気もするけど…。
病院だししょうがないか。
琉「結衣…目が覚めて良かった。本当に良かった。」
結「心配かけてごめんなさい。」
琉「謝ることではない。でも2週間も寝てたから流石に心配した…」
ん!??2週間!???
結「私…そんなに寝てたんだ……」
太「そうだよ~。その間矢神家は大変だったよ~。みんな機嫌悪くてさ。」
結「また怒らせちゃった……。」
琉「余計な心配をするな。お前がとこに伏していると落ち着かないやつが多いってだけだ。だから早く治せ。」
そう言うとササっと琉生さんは病室を出て行ってしまった。
太「本当愛想ないよね~!結衣ちゃん起きるまでずっと深刻そうで死にそうな顔してたんだよ。あいつ。」
結「琉生さんが?」
太「そうそう!それで心配して家まで行ったらみんな兄弟喧嘩してるし……」
結「そんなにひどかったんだ……」
太「そうだよ~。みんなのために早く治さなきゃね。明日検査するからそれが終われば3日くらい様子見で帰れるかな。」
結「頑張ります…」
まだ状況を完全に飲み込めてない私はとりあえずそれだけ言って再び目を閉じた。