4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪大雅side≫
結衣の処置が行われている間、俺たちは帰宅することになった。
刃物を持っていると分かってて近づいた結衣。
そして抱きついた結衣。
大「……俺だったら絶対殴りかかってる。」
真「状況分かんねーけど、ウチだって多分そうだよ。すぐブチギレる。」
紗「でもそーゆー奴じゃないんだよね、結衣は。」
真「馬鹿だけど真っ直ぐなやつだ。」
俺らはなぜか意気投合していた。
でも話してて気づいた。
コイツらは本当に結衣を大事にしてくれる友達なんだって事。
にしても結衣は本当放って置けねぇ奴だ。
真「てかずっと思ってたんだけどよ。大雅って結衣のこと好きだろ?」
………
…………
大「はぁ!????何でそうなるんだよ!!!」
紗「逆に否定する意味がわかんねぇ!」
真「バレバレだよな!」
紗「気付いてないのは結衣くらいなんじゃね?」
真「それなー!」
そう言って笑う2人。
大「ってかそもそも俺お前らより先輩なんだけど!??」
真「だからなんだよ!」
大「呼び捨てとか…タメ口とか…普通にどう考えても可笑しいだろ!!」
紗「可笑しいことがありゃ笑えば良いじゃん!ねぇ。真央!」
……は?コイツら馬鹿なの??
…敬語とか知らんの?使えんの?
それとも俺……バカにされてる?
わっかんねーけどなんかうぜぇ。
真「ま、好きなら応援するぜ!」
大「うるせー!お前らの応援なんぞ要らんわ!」
第一好きとか好きじゃないとかの前に兄妹だ。
好きだとしてもあいつが良いやつだから…。
本当に不思議なやつだから…気になるだけであって…。
ただ…それだけなはずだ。
紗「照れるなって!!」
コイツらはなんか他のやつと雰囲気が違うと感じた。
なんかウゼーけど前に結衣を傷つけたような陰湿な奴らじゃない。
どちらかと言えば気に入らなければボコボコにするタイプだ。
コイツらが近くに居てくれるなら安心ちゃ安心だな。
そう思っていた。
その日から1週間。
結衣は無事に退院することができた。
結「ただいま!!!」
琉・秀・瑛・大・太「おかえり!」
瑛「なんで太陽くんが居るんだよ…」
太「まぁまぁ!細かい事は気にすんなって!な?結衣ちゃん」
結「あはは…」
琉「太陽、結衣に振るな。困ってるだろ。」
秀「とりあえず、玄関じゃなくて部屋に入って話そうよ……」
瑛「同感。」
結衣がいると相変わらず賑やかな家族だ。
そんな俺は結衣とずっと話せずにいた。
リビングで退院祝いに乾杯をしてそれぞれジュースを飲んだり話したりワイワイしている。
何でこんな時俺は馴染めねーんだろ。
ここにいてもなんだし…部屋に戻ろうかな。
そう思って廊下に出た時、後ろから呼び止められた。
結「大雅兄。ありがとう…。私大雅兄があの時来てくれなかったらここにいなかったかも。」
そんな事を笑顔で言う結衣。
大「それ全然笑えねーから。」
結「ご、ごめん。」
大「お前は本当に放って置けないやつだよ。無茶ばっかりしやがって。どんだけ心配したと思って……」
俺がそう言いかけた時結衣は突然笑い出した。
俺がなんで笑ってるのか分からず戸惑ってると、結衣が応えた。
結「私が帰ってきてからずーっとつまらなそうにしてるから、私のこと嫌いになっちゃったのかとすごく心配してたから。」
そう言ってまた不安そうな顔をする結衣を見て俺は思わず抱きしめた。
結衣があの看護師にしてたみたいにただ“大丈夫“って伝えてあげたかった。
結衣は不思議なオーラがある。
もちろん優しくて真っ直ぐなのは結衣の長所だ。
ただ…なんか。
何かが引っかかっていた。
コイツはまだ何か抱えているものがあるのではないか。
いつかコイツは俺らの前からいなくなってしまうんじゃないか。
そんな不安さえ襲ってくる。
いつもコイツはそんな笑顔だった。
結衣の処置が行われている間、俺たちは帰宅することになった。
刃物を持っていると分かってて近づいた結衣。
そして抱きついた結衣。
大「……俺だったら絶対殴りかかってる。」
真「状況分かんねーけど、ウチだって多分そうだよ。すぐブチギレる。」
紗「でもそーゆー奴じゃないんだよね、結衣は。」
真「馬鹿だけど真っ直ぐなやつだ。」
俺らはなぜか意気投合していた。
でも話してて気づいた。
コイツらは本当に結衣を大事にしてくれる友達なんだって事。
にしても結衣は本当放って置けねぇ奴だ。
真「てかずっと思ってたんだけどよ。大雅って結衣のこと好きだろ?」
………
…………
大「はぁ!????何でそうなるんだよ!!!」
紗「逆に否定する意味がわかんねぇ!」
真「バレバレだよな!」
紗「気付いてないのは結衣くらいなんじゃね?」
真「それなー!」
そう言って笑う2人。
大「ってかそもそも俺お前らより先輩なんだけど!??」
真「だからなんだよ!」
大「呼び捨てとか…タメ口とか…普通にどう考えても可笑しいだろ!!」
紗「可笑しいことがありゃ笑えば良いじゃん!ねぇ。真央!」
……は?コイツら馬鹿なの??
…敬語とか知らんの?使えんの?
それとも俺……バカにされてる?
わっかんねーけどなんかうぜぇ。
真「ま、好きなら応援するぜ!」
大「うるせー!お前らの応援なんぞ要らんわ!」
第一好きとか好きじゃないとかの前に兄妹だ。
好きだとしてもあいつが良いやつだから…。
本当に不思議なやつだから…気になるだけであって…。
ただ…それだけなはずだ。
紗「照れるなって!!」
コイツらはなんか他のやつと雰囲気が違うと感じた。
なんかウゼーけど前に結衣を傷つけたような陰湿な奴らじゃない。
どちらかと言えば気に入らなければボコボコにするタイプだ。
コイツらが近くに居てくれるなら安心ちゃ安心だな。
そう思っていた。
その日から1週間。
結衣は無事に退院することができた。
結「ただいま!!!」
琉・秀・瑛・大・太「おかえり!」
瑛「なんで太陽くんが居るんだよ…」
太「まぁまぁ!細かい事は気にすんなって!な?結衣ちゃん」
結「あはは…」
琉「太陽、結衣に振るな。困ってるだろ。」
秀「とりあえず、玄関じゃなくて部屋に入って話そうよ……」
瑛「同感。」
結衣がいると相変わらず賑やかな家族だ。
そんな俺は結衣とずっと話せずにいた。
リビングで退院祝いに乾杯をしてそれぞれジュースを飲んだり話したりワイワイしている。
何でこんな時俺は馴染めねーんだろ。
ここにいてもなんだし…部屋に戻ろうかな。
そう思って廊下に出た時、後ろから呼び止められた。
結「大雅兄。ありがとう…。私大雅兄があの時来てくれなかったらここにいなかったかも。」
そんな事を笑顔で言う結衣。
大「それ全然笑えねーから。」
結「ご、ごめん。」
大「お前は本当に放って置けないやつだよ。無茶ばっかりしやがって。どんだけ心配したと思って……」
俺がそう言いかけた時結衣は突然笑い出した。
俺がなんで笑ってるのか分からず戸惑ってると、結衣が応えた。
結「私が帰ってきてからずーっとつまらなそうにしてるから、私のこと嫌いになっちゃったのかとすごく心配してたから。」
そう言ってまた不安そうな顔をする結衣を見て俺は思わず抱きしめた。
結衣があの看護師にしてたみたいにただ“大丈夫“って伝えてあげたかった。
結衣は不思議なオーラがある。
もちろん優しくて真っ直ぐなのは結衣の長所だ。
ただ…なんか。
何かが引っかかっていた。
コイツはまだ何か抱えているものがあるのではないか。
いつかコイツは俺らの前からいなくなってしまうんじゃないか。
そんな不安さえ襲ってくる。
いつもコイツはそんな笑顔だった。