4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
大雅兄が朝早くからお見舞いに来てくれた。
正直私は不安だった。
私がご飯を食べないから来たんじゃないか…
誰とも口を聞かないし、検査も嫌がるから来たんじゃないか…
そう思っていた。
でも無理矢理やるのとは少し違くて、ご褒美を用意してくれたり、一緒に検査を受けてくれたり……
それはいつもの優しい大雅兄で私は少しだけ心が軽くなった気がしていた。
「朝食でーす。」
そう言って持ってきてくれた配膳のおばさん。
……いらないのに。
もう何日も食べていない。
食べたくない。
そう思っていると
大「やっと朝飯かよ~。腹減ってたんだ。」
そう言って自分で用意していたのかお弁当を出し始めた大雅兄。
結「……持ってきたの?」
大「そう。1人で食う飯より一緒に食べた方が美味いだろ?ほら!早く食おう!」
結「でも…」
大「ん?なんだ?アーンってしてもらわないと食べれない?」
と言いながらニヤニヤとしてくる大雅兄。
結「…1人で食べれるもんっ」
そう言って私がひと口食べると大雅兄は嬉しそうな顔で私の顔を覗き込んでくる。
結「ん?」
大「ちゃんと食えんじゃん!」
挑発に乗って食べてしまった…
でも本当にこんなあっさり食べれちゃうなんて…
私は久しぶりにご飯を口にできたのだった。
大「半分くらいは食えたかな~。上出来だ!」
頭をポンポンと撫でて褒めてくれる大雅兄。
私はじんわりと頬が熱くなるのを感じる。
結「大雅兄…っ」
大「どした?えっ!?何で泣いてるんだよ…」
結「……分かんないっ」
大「変なやつだな…ほら少し横になりな。ずっと横で手繋いでてやるから」
そう言いながら大雅兄は大きな手で涙を拭ってくれた。
そんな優しい大雅兄に安心したのか私はいつの間にか夢の世界に引きずり込まれていたのだ。
大「寝ちゃった。……いい夢みれるといいな。」
そう言って頭を撫でてくれた大雅兄の言葉も聞こえないくらい私は深い眠りについていた。
そして私はまた嫌な夢をみていた。
またしてもお父さんの夢だ。
目が覚めると私は大雅兄と手を繋いだまま眠っていた。
大雅兄も椅子に座りながらベッドに身体を預けて眠っている。
なんか…可愛い。
寝るときはこんな無防備な顔して寝てるんだ。
私がそっと頭を撫でてみると
大「…ん~。結衣起きたか?」
目を擦りながら大雅兄は起き上がった。
結「うん!大雅兄がそばに居てくれたからゆっくり寝れたよ!」
大「なんか…少し元気になったみたいだな。」
と言って笑顔になった大雅。
うん。私でもビックリしたよ。
嫌な夢を見たばかりなのに笑顔になれる。
全然不安になっていない。
食欲も出てきたし、なんか大丈夫な気がしている。
この気持ちはなんだろう。
一緒にいるとなぜか安心してしまう。
安心するのに、少し心臓はドキドキするような……
不思議な気持ちなんだ。
大雅兄が朝早くからお見舞いに来てくれた。
正直私は不安だった。
私がご飯を食べないから来たんじゃないか…
誰とも口を聞かないし、検査も嫌がるから来たんじゃないか…
そう思っていた。
でも無理矢理やるのとは少し違くて、ご褒美を用意してくれたり、一緒に検査を受けてくれたり……
それはいつもの優しい大雅兄で私は少しだけ心が軽くなった気がしていた。
「朝食でーす。」
そう言って持ってきてくれた配膳のおばさん。
……いらないのに。
もう何日も食べていない。
食べたくない。
そう思っていると
大「やっと朝飯かよ~。腹減ってたんだ。」
そう言って自分で用意していたのかお弁当を出し始めた大雅兄。
結「……持ってきたの?」
大「そう。1人で食う飯より一緒に食べた方が美味いだろ?ほら!早く食おう!」
結「でも…」
大「ん?なんだ?アーンってしてもらわないと食べれない?」
と言いながらニヤニヤとしてくる大雅兄。
結「…1人で食べれるもんっ」
そう言って私がひと口食べると大雅兄は嬉しそうな顔で私の顔を覗き込んでくる。
結「ん?」
大「ちゃんと食えんじゃん!」
挑発に乗って食べてしまった…
でも本当にこんなあっさり食べれちゃうなんて…
私は久しぶりにご飯を口にできたのだった。
大「半分くらいは食えたかな~。上出来だ!」
頭をポンポンと撫でて褒めてくれる大雅兄。
私はじんわりと頬が熱くなるのを感じる。
結「大雅兄…っ」
大「どした?えっ!?何で泣いてるんだよ…」
結「……分かんないっ」
大「変なやつだな…ほら少し横になりな。ずっと横で手繋いでてやるから」
そう言いながら大雅兄は大きな手で涙を拭ってくれた。
そんな優しい大雅兄に安心したのか私はいつの間にか夢の世界に引きずり込まれていたのだ。
大「寝ちゃった。……いい夢みれるといいな。」
そう言って頭を撫でてくれた大雅兄の言葉も聞こえないくらい私は深い眠りについていた。
そして私はまた嫌な夢をみていた。
またしてもお父さんの夢だ。
目が覚めると私は大雅兄と手を繋いだまま眠っていた。
大雅兄も椅子に座りながらベッドに身体を預けて眠っている。
なんか…可愛い。
寝るときはこんな無防備な顔して寝てるんだ。
私がそっと頭を撫でてみると
大「…ん~。結衣起きたか?」
目を擦りながら大雅兄は起き上がった。
結「うん!大雅兄がそばに居てくれたからゆっくり寝れたよ!」
大「なんか…少し元気になったみたいだな。」
と言って笑顔になった大雅。
うん。私でもビックリしたよ。
嫌な夢を見たばかりなのに笑顔になれる。
全然不安になっていない。
食欲も出てきたし、なんか大丈夫な気がしている。
この気持ちはなんだろう。
一緒にいるとなぜか安心してしまう。
安心するのに、少し心臓はドキドキするような……
不思議な気持ちなんだ。