4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
結「わー水族館なんて久しぶり!!」
大「無理言って来てるんだからあまりはしゃぎすぎるなよ?」
結「分かってるよ…」
私は大雅兄と2人で水族館へと来た。
水族館なんて小学生の時に遠足で来た1回きりの思い出。
はしゃぐなと言う方が無理がある。
結「みてみて!大雅兄!魚がたくさん!」
大「そりゃ水族館だからな。」
結「そうだけど…」
大「そんなことより…あんまあちこち行かれるとはぐれるだろ。」
そう言って私の手をしっかり握ってきた大雅兄の大きな手。
繋いでいるだけで私の鼓動が伝わってしまうんじゃないかと思う気持ち。
大「ほら、行くぞ。」
大雅兄はぶっきらぼうに手を引くと、館内のカフェへと連れて来てくれた。
大「適度な休憩も必要だろ。」
結「まだ来たばっかじゃん」
大「いいから。ここ座ってて!」
そう言って私を席に誘導すると楽しそうな表情で飲み物を買いに行った。
いつもと違って無邪気な大雅兄。
なんか可愛く感じる。
大「お待たせ。」
そう言って持って来てくれたのは…
結「可愛い……っ!!」
ペンギンをイメージされたパフェだった。
大「お前……こーゆーの好きだろ?」
結「うん!大好き!!」
私が笑顔でそう言うと大雅兄は少し顔を赤らめた。
でも私はこの後
そんな優しく大好きな大雅兄の最大の秘密を知る事になるのだ。
結「私…お母さんに一緒に住もうって言われた時、正直気が進まなかったんだよね…」
それは…私が水族館で1番大きな水槽の前で話していた時に呟いた言葉だった。
最初は嫌だったみんなが大好きで仕方なくなった。
私はお兄ちゃんのぶっきらぼうで不器用な優しさが大好きで…
一緒にいるのが当たり前になっていた。
大好きだったお母さんとの生活なのに…
ずっと会いたいと思っていたのに…
いざお母さんの元に戻ると思うとみんなのことが頭から離れなくて…
何をするにもみんなが頭に浮かんで…
結「悔しい……世間上では家族でも…私はみんなと兄弟でもなんでもないから…。お母さんが一緒に住もうって言ってくれてるのに私がみんなを選ぶのは罰当たりな気がして……」
私は思っていた事を全部伝えた。
心のどこかでずっと思っていた事。
この気持ちがずーっと頭の中でぐるぐるしているんだ。
すると大雅兄は今までな無邪気な表情とは異なり、苦渋の表情で話し始めた。
大「俺……実はさ……。いや…本当はもっとちゃんとしたところで話そうと思っていたんだ…。」
結「わー水族館なんて久しぶり!!」
大「無理言って来てるんだからあまりはしゃぎすぎるなよ?」
結「分かってるよ…」
私は大雅兄と2人で水族館へと来た。
水族館なんて小学生の時に遠足で来た1回きりの思い出。
はしゃぐなと言う方が無理がある。
結「みてみて!大雅兄!魚がたくさん!」
大「そりゃ水族館だからな。」
結「そうだけど…」
大「そんなことより…あんまあちこち行かれるとはぐれるだろ。」
そう言って私の手をしっかり握ってきた大雅兄の大きな手。
繋いでいるだけで私の鼓動が伝わってしまうんじゃないかと思う気持ち。
大「ほら、行くぞ。」
大雅兄はぶっきらぼうに手を引くと、館内のカフェへと連れて来てくれた。
大「適度な休憩も必要だろ。」
結「まだ来たばっかじゃん」
大「いいから。ここ座ってて!」
そう言って私を席に誘導すると楽しそうな表情で飲み物を買いに行った。
いつもと違って無邪気な大雅兄。
なんか可愛く感じる。
大「お待たせ。」
そう言って持って来てくれたのは…
結「可愛い……っ!!」
ペンギンをイメージされたパフェだった。
大「お前……こーゆーの好きだろ?」
結「うん!大好き!!」
私が笑顔でそう言うと大雅兄は少し顔を赤らめた。
でも私はこの後
そんな優しく大好きな大雅兄の最大の秘密を知る事になるのだ。
結「私…お母さんに一緒に住もうって言われた時、正直気が進まなかったんだよね…」
それは…私が水族館で1番大きな水槽の前で話していた時に呟いた言葉だった。
最初は嫌だったみんなが大好きで仕方なくなった。
私はお兄ちゃんのぶっきらぼうで不器用な優しさが大好きで…
一緒にいるのが当たり前になっていた。
大好きだったお母さんとの生活なのに…
ずっと会いたいと思っていたのに…
いざお母さんの元に戻ると思うとみんなのことが頭から離れなくて…
何をするにもみんなが頭に浮かんで…
結「悔しい……世間上では家族でも…私はみんなと兄弟でもなんでもないから…。お母さんが一緒に住もうって言ってくれてるのに私がみんなを選ぶのは罰当たりな気がして……」
私は思っていた事を全部伝えた。
心のどこかでずっと思っていた事。
この気持ちがずーっと頭の中でぐるぐるしているんだ。
すると大雅兄は今までな無邪気な表情とは異なり、苦渋の表情で話し始めた。
大「俺……実はさ……。いや…本当はもっとちゃんとしたところで話そうと思っていたんだ…。」