4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
大「俺は結衣の事一生守るし大事にするから。」
大雅兄は真面目な顔でそう言った。
でも私のお父さんは大雅兄のお母さんを酷い目に遭わせた人だよ。
本当に良いのかな…
私はそう思っていた。
大「もう5時か…そろそろ帰るか。あまり遅くなると琉兄に怒られそうだし。」
結「そうだね。」
たくさん楽しんでたくさん話して…
満足した私たちは家に帰ることにした。
結「楽しかったね。」
大「そうだな。また今度違うところ行こうな。」
そう言って大雅兄はそっと手を繋いできた。
その瞬間高鳴る心臓の音。
この時気付いた。
私はお兄ちゃん達みんな大好きだけど…
大雅兄の事が本当に好きなんだって。
でもお兄ちゃん達の中で唯一本当の兄である大雅兄にこの気持ちを伝えてしまったら…
もう今日みたいに一緒にお出かけしたり出来なくなるような気がしてならなかった。
そして私はその気持ちをそっと胸の内に隠しておくことにしたんだ……。
家に帰った私たちは驚いた。
母「結衣はどこにいるの!?」
と客間で玄関にも聞こえるほどの大声で騒いでいるお母さん。
大「結衣は部屋行ってろ。俺が話しておくから。」
結「大丈夫。」
庇ってくれようとした大雅兄を抑えて私は客間へと向かった。
結「お母さん…何してるの?」
母「やっぱりここにいた。結衣怒ったまま飛び出していっちゃうんだもん。お母さんびっくりしちゃって。」
結「でもそれから2日以上帰ってこなかったじゃない。」
母「それは……」
結「私…お母さんはずっと家族で大好きだよ。でも…今のお母さんとは一緒にいたくない。」
私がそう言うとお母さんは私の頬をパチンと平手で叩いた。
じんわりと熱くヒリヒリとしてくる頬。
そして目を丸くしているお兄ちゃん達。
すぐに止めにかかったのは秀兄だった。
秀「一旦落ち着きましょう。」
秀兄がそう言っても収まる様子のないお母さん。
母「誰が産んだと思ってるのよ。私が今までどんな気持ちで……」
お母さんがそう怒鳴ると今まで黙って見ていた大雅兄が口を開いた。
大「じゃあ逆にお前が迎えにきた時…こいつはどんな気持ちでお前について行ったと思ってるんだよ。どんな気持ちでお前のそばにいたと思ってるんだよ。」
母「あなたね!!私に向かってお前だなんて…こんなヤンキーみたいな人たちと今まで結衣が暮らしてたなんて……。結衣、行くわよ。」
そう言ってお母さんは私の手を強く引っ張った。
結「痛いっやめてっ。」
秀「結衣ちゃん…ずっと学校でもちょこちょこ喘息の発作出てたんですよ…。」
落ち着いて話し始める秀兄の言葉に私はびっくりした。
…え。
私が隠れて吸入器してたの気付いてたんだ。
大「それに……。男達に公園で襲われた時も…こいつ家に誘ったけど"お母さんが心配するから"って笑顔で帰ったんだよ。でも帰ってもお前はいなかった。こいつはずっと体調悪かったのに俺らを頼ってこなかった。それは…俺らに話したら母親のお前が悪いと言う告げ口になるからじゃねーのか?」
母「男達に襲われたって!?」
大「母親なら何で気付いてあげねーんだよ。何でもっとこいつに耳傾けてやらねーんだよ。そんなお前に母親を名乗る資格なんてねぇ!!」
大雅兄がそう言うとお母さんはしばらく何も言わなくなった。
大「俺は結衣の事一生守るし大事にするから。」
大雅兄は真面目な顔でそう言った。
でも私のお父さんは大雅兄のお母さんを酷い目に遭わせた人だよ。
本当に良いのかな…
私はそう思っていた。
大「もう5時か…そろそろ帰るか。あまり遅くなると琉兄に怒られそうだし。」
結「そうだね。」
たくさん楽しんでたくさん話して…
満足した私たちは家に帰ることにした。
結「楽しかったね。」
大「そうだな。また今度違うところ行こうな。」
そう言って大雅兄はそっと手を繋いできた。
その瞬間高鳴る心臓の音。
この時気付いた。
私はお兄ちゃん達みんな大好きだけど…
大雅兄の事が本当に好きなんだって。
でもお兄ちゃん達の中で唯一本当の兄である大雅兄にこの気持ちを伝えてしまったら…
もう今日みたいに一緒にお出かけしたり出来なくなるような気がしてならなかった。
そして私はその気持ちをそっと胸の内に隠しておくことにしたんだ……。
家に帰った私たちは驚いた。
母「結衣はどこにいるの!?」
と客間で玄関にも聞こえるほどの大声で騒いでいるお母さん。
大「結衣は部屋行ってろ。俺が話しておくから。」
結「大丈夫。」
庇ってくれようとした大雅兄を抑えて私は客間へと向かった。
結「お母さん…何してるの?」
母「やっぱりここにいた。結衣怒ったまま飛び出していっちゃうんだもん。お母さんびっくりしちゃって。」
結「でもそれから2日以上帰ってこなかったじゃない。」
母「それは……」
結「私…お母さんはずっと家族で大好きだよ。でも…今のお母さんとは一緒にいたくない。」
私がそう言うとお母さんは私の頬をパチンと平手で叩いた。
じんわりと熱くヒリヒリとしてくる頬。
そして目を丸くしているお兄ちゃん達。
すぐに止めにかかったのは秀兄だった。
秀「一旦落ち着きましょう。」
秀兄がそう言っても収まる様子のないお母さん。
母「誰が産んだと思ってるのよ。私が今までどんな気持ちで……」
お母さんがそう怒鳴ると今まで黙って見ていた大雅兄が口を開いた。
大「じゃあ逆にお前が迎えにきた時…こいつはどんな気持ちでお前について行ったと思ってるんだよ。どんな気持ちでお前のそばにいたと思ってるんだよ。」
母「あなたね!!私に向かってお前だなんて…こんなヤンキーみたいな人たちと今まで結衣が暮らしてたなんて……。結衣、行くわよ。」
そう言ってお母さんは私の手を強く引っ張った。
結「痛いっやめてっ。」
秀「結衣ちゃん…ずっと学校でもちょこちょこ喘息の発作出てたんですよ…。」
落ち着いて話し始める秀兄の言葉に私はびっくりした。
…え。
私が隠れて吸入器してたの気付いてたんだ。
大「それに……。男達に公園で襲われた時も…こいつ家に誘ったけど"お母さんが心配するから"って笑顔で帰ったんだよ。でも帰ってもお前はいなかった。こいつはずっと体調悪かったのに俺らを頼ってこなかった。それは…俺らに話したら母親のお前が悪いと言う告げ口になるからじゃねーのか?」
母「男達に襲われたって!?」
大「母親なら何で気付いてあげねーんだよ。何でもっとこいつに耳傾けてやらねーんだよ。そんなお前に母親を名乗る資格なんてねぇ!!」
大雅兄がそう言うとお母さんはしばらく何も言わなくなった。