4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
秀兄は大雅兄がズル休みするのでは…と言っていたけど…。
それから大雅兄が起きてくる様子はない。
もしかしてもう学校に行ったのかな?
そんな事を考えて私は布団に横になった。
学校行けないだなんて暇だな。
私はボーッと天井を眺めていた。
すると隣の部屋から“ガシャン”と聞こえる物音。
隣の部屋とは大雅兄の部屋だ。
あれ?もしかして…
大雅兄…いるの?
私は布団から起き上がり、大雅兄の部屋の前まで来た。
コンコンとノックをしても返事はない。
やっぱり…学校行ったのかな?
そう思い、部屋に戻ろうとすると大雅兄の部屋から咳き込む声が聞こえてきた。
結「大雅兄!?」
私は急いで扉を開けるとベッドから落ちた状態でうずくまっている大雅兄がいた。
結「大雅兄!!大丈夫!?」
私がそう声をかけ駆け寄ろうとした瞬間大雅兄はこっちを向いて怒鳴った。
大「来るな!!ゲホッゲホゲホ……」
結「ダメだよ!!咳出てる!!」
大「大丈夫…だから。放って…おけ。」
そんなこと言ったって…。
よく見ると顔は真っ赤になり息もかなりあがっている様子。
だめ…。こんな大雅兄…放っておけるわけない!
私は大雅兄に駆け寄りおでこに触れた。
結「やっぱり…ひどい熱だよ。」
大「ほっとけって!!」
結「ほっとけない!!治ったらたくさん怒ってもいいから!!」
私はそう言って大雅兄を立たせてベッドまで支えた。
大「本当に…ゲホッ…大丈夫だから…。」
結「私、体温計と何か冷やすもの持ってくる!」
私は急いで救急箱を取りに行き、アイス枕と冷えピタを持って大雅兄の部屋に行った。
結「はい。体温計。」
大「わりぃ…。」
結「ううん。大丈夫だよ。それより…琉生さんにも連絡しておいた方がいいよね。」
大「自分でするから…いい。お前は早く部屋戻って寝てろ。まだ完全に治ったわけじゃねぇだろ。」
結「だめだよ!!だって大雅兄は…私の…」
(大切な人だから…)
と言いかけた瞬間に、体温計がなった。
体温計がならなかったら…口走ってしまっていたかもしれない。
あ、危なかった……。
そして大雅兄から体温計を受け取りみると…
結「……39.4℃!?え!!救急車呼ぶべき!?それとも…えっ!大変!!」
大「落ち着け。救急車は呼ばなくていいだろ、普通。とりあえず……ゲホッゲホッ」
大雅兄は話してる途中突然咳き込み始め、それは段々と酷く激しく咳き込むようになっていった。
大「ゲホッゲホゲホッ……」
結「大雅兄!?」
とても…苦しそう。
どうすればいいの…。
私1人じゃ…1人じゃ……。
このままじゃ…大雅兄が死んじゃう!
私は急いで琉生さんに電話をかけた。
…でない。…出ない。
……お願い。でてよ。
呼び出し音さえもいつもより長く感じて、焦りが募る。
琉『もしもし。』
結「琉生さん!!」
琉『どうした。』
結「助けて…。大雅兄が…大雅兄が死んじゃう!!」
太『結衣ちゃんどうした??落ち着いてゆっくり話そうか。まず、大雅は今話せそう?』
結「熱が…ものすごく高くて…。咳がすごく出てて…とても苦しそうで…。」
太『分かった。俺は救急車手配する。』
琉『いいか、結衣。救急車が来るまでの間、俺の言う通りに動いてくれ。まず……』
私は琉生さんの言う通りに動きはじめた。
でもすごいのが琉生さん…大雅兄の部屋なのに、まるで自分の部屋のようにどこに何があるか把握している。
そして私でも分かりやすい的確な指示。
これが本当のお医者さんなんだと…強く思った。
その後10分くらいで救急車が到着した。
私も救急車に同乗し、一緒に病院へと着いて行くことにした。
私にとってとても長い10分に感じた日だった。
秀兄は大雅兄がズル休みするのでは…と言っていたけど…。
それから大雅兄が起きてくる様子はない。
もしかしてもう学校に行ったのかな?
そんな事を考えて私は布団に横になった。
学校行けないだなんて暇だな。
私はボーッと天井を眺めていた。
すると隣の部屋から“ガシャン”と聞こえる物音。
隣の部屋とは大雅兄の部屋だ。
あれ?もしかして…
大雅兄…いるの?
私は布団から起き上がり、大雅兄の部屋の前まで来た。
コンコンとノックをしても返事はない。
やっぱり…学校行ったのかな?
そう思い、部屋に戻ろうとすると大雅兄の部屋から咳き込む声が聞こえてきた。
結「大雅兄!?」
私は急いで扉を開けるとベッドから落ちた状態でうずくまっている大雅兄がいた。
結「大雅兄!!大丈夫!?」
私がそう声をかけ駆け寄ろうとした瞬間大雅兄はこっちを向いて怒鳴った。
大「来るな!!ゲホッゲホゲホ……」
結「ダメだよ!!咳出てる!!」
大「大丈夫…だから。放って…おけ。」
そんなこと言ったって…。
よく見ると顔は真っ赤になり息もかなりあがっている様子。
だめ…。こんな大雅兄…放っておけるわけない!
私は大雅兄に駆け寄りおでこに触れた。
結「やっぱり…ひどい熱だよ。」
大「ほっとけって!!」
結「ほっとけない!!治ったらたくさん怒ってもいいから!!」
私はそう言って大雅兄を立たせてベッドまで支えた。
大「本当に…ゲホッ…大丈夫だから…。」
結「私、体温計と何か冷やすもの持ってくる!」
私は急いで救急箱を取りに行き、アイス枕と冷えピタを持って大雅兄の部屋に行った。
結「はい。体温計。」
大「わりぃ…。」
結「ううん。大丈夫だよ。それより…琉生さんにも連絡しておいた方がいいよね。」
大「自分でするから…いい。お前は早く部屋戻って寝てろ。まだ完全に治ったわけじゃねぇだろ。」
結「だめだよ!!だって大雅兄は…私の…」
(大切な人だから…)
と言いかけた瞬間に、体温計がなった。
体温計がならなかったら…口走ってしまっていたかもしれない。
あ、危なかった……。
そして大雅兄から体温計を受け取りみると…
結「……39.4℃!?え!!救急車呼ぶべき!?それとも…えっ!大変!!」
大「落ち着け。救急車は呼ばなくていいだろ、普通。とりあえず……ゲホッゲホッ」
大雅兄は話してる途中突然咳き込み始め、それは段々と酷く激しく咳き込むようになっていった。
大「ゲホッゲホゲホッ……」
結「大雅兄!?」
とても…苦しそう。
どうすればいいの…。
私1人じゃ…1人じゃ……。
このままじゃ…大雅兄が死んじゃう!
私は急いで琉生さんに電話をかけた。
…でない。…出ない。
……お願い。でてよ。
呼び出し音さえもいつもより長く感じて、焦りが募る。
琉『もしもし。』
結「琉生さん!!」
琉『どうした。』
結「助けて…。大雅兄が…大雅兄が死んじゃう!!」
太『結衣ちゃんどうした??落ち着いてゆっくり話そうか。まず、大雅は今話せそう?』
結「熱が…ものすごく高くて…。咳がすごく出てて…とても苦しそうで…。」
太『分かった。俺は救急車手配する。』
琉『いいか、結衣。救急車が来るまでの間、俺の言う通りに動いてくれ。まず……』
私は琉生さんの言う通りに動きはじめた。
でもすごいのが琉生さん…大雅兄の部屋なのに、まるで自分の部屋のようにどこに何があるか把握している。
そして私でも分かりやすい的確な指示。
これが本当のお医者さんなんだと…強く思った。
その後10分くらいで救急車が到着した。
私も救急車に同乗し、一緒に病院へと着いて行くことにした。
私にとってとても長い10分に感じた日だった。