4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
次の日になった。
私はいつも通り大雅兄と学校へ行く。
けど…
全然いつも通りじゃない!!!
「矢神兄妹おはよ!」
朝から挨拶してくれる人が明らかに多い。
これがミスコン効果なのだろうか……
そして文化祭2日目が始まった!!
昨日より遥かに写真を求めてくる人が多い。
しかも純白のドレスにティアラなんて恥ずかしすぎる。
太「あ!結衣ちゃんいた!」
琉「おお~結衣!」
結「琉生お兄ちゃんに太陽さん!」
太「おぉ!とうとう琉生もお兄ちゃん呼びされるようになったのか!」
結「私が勝手に…嫌だったらやめときます。」
琉「別に嫌ではない…」
太「まーた!照れちゃって!」
そんな楽しげな会話をしている中、相変わらず写真を求めてくる人たち。
もーこんなんじゃ文化祭楽しめないじゃん!!
琉「すげー人気だな。」
太「油断してるとお前の大好きな結衣ちゃん取られちゃうよ。」
琉「うっせぇ。」
そんな会話をしている2人の声は私を取り巻く人たちの声にかき消され私には届いていなかった。
……そういえば瑛斗兄は見てないな。
仕事で忙しいし、こんな人出の多いところ来れないか。
西「矢神さんちょっといいかしら。」
少しだけ周りが収まっている頃、私が考え事をしていると西条さんが声をかけてきた。
正直未だに怖くて西条さんと2人きりでは話したくない。
だから
結「これから約束があるから。」
と嘘をついた。
西「約束って?なら簡潔に話をしたいから今少し顔貸しなさいよ。」
と言い返され何も言えずについていく羽目になった。
そして階段の踊り場に呼び出された私。
西「お前さ…誰のおかげでミスコン優勝出来たと思ってんの?」
結「え?」
……どーゆー事だろう。
あぁ。自分のおかげだと言って欲しいのだろうか。
西「黙ってみてれば調子に乗りやがって!」
そう言って思い切り突き飛ばしてくる西条さん。
その時私は階段の手すりに頭をぶつけ、ぶつけたところがじわりとあたたかく感じる。
結「調子になんて乗ってない!!私はただ自分のできることはなんだろうって日々考えてる。西条さんはどうしてこんなに意地悪な事ばかりするの?」
西「あんたが目障りだからに決まってるでしょ!!」
声を荒げてそう言ってくる西条さん。
結「でもやり方が汚いよ。陰湿すぎる。こんなことしたってバレたらまた…」
西「バレたら?あんたは大雅様がまた助けに来てくれるとでも思ってるの?」
結「え?」
西「大雅様なら来ないわよ。いや、むしろ来れないって言った方が正しいかもね。」
そう半笑いしながら言い出す西条さん。
結「…どーゆーこと!?大雅兄に何かしたの?」
西「あんたなんかに言う必要なんてある?全部あんたが悪いんだから。」
結「大雅兄に何かしたら絶対許さないんだから!!」
私は立ち上がり西条さんの胸ぐらをグッと掴んだ。
結「大雅兄はどこ!?」
私がそう聞くと
西「全部あんたが悪いのよ!!」
そう言って私を強く突き放した西条さん。
そしてその勢いで階段から下まで転げ落ちる私。
結「お願い!!教えて!!」
起き上がってそう聞いた私だけど…
西「教えるわけないでしょ。」
西条さんはそう簡単には教えてくれなかった。
このまま話していても埒が明かない。
私は走って大雅兄を探すことにした。
さっきから携帯に何度かけても繋がらない大雅兄。
大雅兄のクラスへ行って話を聞いても…
「1年生のミスコン出てた女の子に呼ばれて一緒に出てったけど……」
と言われてしまう。
ミスコンに出ていた1年生なんて絶対西条さんだし…やっぱりどこか出られない場所にいるに違いない。
私はまた走り出した。
後ろで私を心配してくれる声が聞こえるけど無我夢中になって走っている私にはそんな事はどうでもよかった。
次の日になった。
私はいつも通り大雅兄と学校へ行く。
けど…
全然いつも通りじゃない!!!
「矢神兄妹おはよ!」
朝から挨拶してくれる人が明らかに多い。
これがミスコン効果なのだろうか……
そして文化祭2日目が始まった!!
昨日より遥かに写真を求めてくる人が多い。
しかも純白のドレスにティアラなんて恥ずかしすぎる。
太「あ!結衣ちゃんいた!」
琉「おお~結衣!」
結「琉生お兄ちゃんに太陽さん!」
太「おぉ!とうとう琉生もお兄ちゃん呼びされるようになったのか!」
結「私が勝手に…嫌だったらやめときます。」
琉「別に嫌ではない…」
太「まーた!照れちゃって!」
そんな楽しげな会話をしている中、相変わらず写真を求めてくる人たち。
もーこんなんじゃ文化祭楽しめないじゃん!!
琉「すげー人気だな。」
太「油断してるとお前の大好きな結衣ちゃん取られちゃうよ。」
琉「うっせぇ。」
そんな会話をしている2人の声は私を取り巻く人たちの声にかき消され私には届いていなかった。
……そういえば瑛斗兄は見てないな。
仕事で忙しいし、こんな人出の多いところ来れないか。
西「矢神さんちょっといいかしら。」
少しだけ周りが収まっている頃、私が考え事をしていると西条さんが声をかけてきた。
正直未だに怖くて西条さんと2人きりでは話したくない。
だから
結「これから約束があるから。」
と嘘をついた。
西「約束って?なら簡潔に話をしたいから今少し顔貸しなさいよ。」
と言い返され何も言えずについていく羽目になった。
そして階段の踊り場に呼び出された私。
西「お前さ…誰のおかげでミスコン優勝出来たと思ってんの?」
結「え?」
……どーゆー事だろう。
あぁ。自分のおかげだと言って欲しいのだろうか。
西「黙ってみてれば調子に乗りやがって!」
そう言って思い切り突き飛ばしてくる西条さん。
その時私は階段の手すりに頭をぶつけ、ぶつけたところがじわりとあたたかく感じる。
結「調子になんて乗ってない!!私はただ自分のできることはなんだろうって日々考えてる。西条さんはどうしてこんなに意地悪な事ばかりするの?」
西「あんたが目障りだからに決まってるでしょ!!」
声を荒げてそう言ってくる西条さん。
結「でもやり方が汚いよ。陰湿すぎる。こんなことしたってバレたらまた…」
西「バレたら?あんたは大雅様がまた助けに来てくれるとでも思ってるの?」
結「え?」
西「大雅様なら来ないわよ。いや、むしろ来れないって言った方が正しいかもね。」
そう半笑いしながら言い出す西条さん。
結「…どーゆーこと!?大雅兄に何かしたの?」
西「あんたなんかに言う必要なんてある?全部あんたが悪いんだから。」
結「大雅兄に何かしたら絶対許さないんだから!!」
私は立ち上がり西条さんの胸ぐらをグッと掴んだ。
結「大雅兄はどこ!?」
私がそう聞くと
西「全部あんたが悪いのよ!!」
そう言って私を強く突き放した西条さん。
そしてその勢いで階段から下まで転げ落ちる私。
結「お願い!!教えて!!」
起き上がってそう聞いた私だけど…
西「教えるわけないでしょ。」
西条さんはそう簡単には教えてくれなかった。
このまま話していても埒が明かない。
私は走って大雅兄を探すことにした。
さっきから携帯に何度かけても繋がらない大雅兄。
大雅兄のクラスへ行って話を聞いても…
「1年生のミスコン出てた女の子に呼ばれて一緒に出てったけど……」
と言われてしまう。
ミスコンに出ていた1年生なんて絶対西条さんだし…やっぱりどこか出られない場所にいるに違いない。
私はまた走り出した。
後ろで私を心配してくれる声が聞こえるけど無我夢中になって走っている私にはそんな事はどうでもよかった。