4人のお兄ちゃんは王子様!?
優しさ
≪琉生side≫
結「やだーっ!」
太「大丈夫!すぐ終わるからね~」
琉「結衣、じっとしろ。」
案の定治療を嫌がる結衣。
そして押さえつける俺と太陽。
額に大きく怪我をしていた結衣は怪我を縫合することになった。
一応縫合なら出来なくもないが顔の傷だし専門の整形外科に見てもらった方がいいだろうと判断した。
縫合は麻酔が効いてしまえば楽だがはじめの麻酔が痛いんだよな。
結「絶対やだーっ!このままで大丈夫ー!」
太「結衣ちゃんすぐ終わるから!動かないでー!」
結「やだやだっ!離してっ!」
段々と恐怖が増していくのか落ち着きがなくなっていく結衣。
太「どーすっか…」
と太陽が手を離した瞬間結衣はベッドから起き上がり診察室を飛び出してしまった。
あんなに走ったら出血が…
でも逃げ出した結衣はなかなか足が速い。
太「任せろ。」
すると勢いよく走った太陽がすぐに結衣を捕まえて戻ってきた。
琉「さすが元バスケ部キャプテンだな。」
太「現役より落ちたもんだけどな。」
結「お願いだから離して~」
大泣きする結衣。
でも傷口が塞がってない以上やるしかない。
太「少し落ち着かせるか。」
琉「だな。」
……結衣には申し訳ないけど。
落ち着きがない結衣に無理矢理鎮静剤を打ち落ち着かせた。
結「…やだ。……こわいよ。」
琉「怖いな。でも大雅も頑張ってるんだ。結衣も頑張ろうよ」
俺が言うと結衣はゆっくりと目を閉じた。
CTを取った結果、脳に異常はないが結衣も立派な重傷だ。
流石に疲れていたんだろう。
太「寝た?」
琉「……っぽいな。」
太「じゃあ俺平野呼んでくるな。」
琉「頼んだ。」
平野は俺らと同期の整形外科の医師だ。
年齢的には若いが腕はいい。
そして平野が来るとすぐに局所麻酔をして結衣の傷口が塞がった。
平「この子は矢神の妹だっけ?」
琉「あぁ。そうだ。」
平「じゃあ大雅と同じ病室にしておくよ。その方が落ち着くだろ。」
琉「ありがとな。」
平「一応様子見の入院だから無理しなければ2日くらいで退院出来るだろう。」
琉「ありがとう。」
俺と太陽は結衣を連れて病室へ行った。
先に病室に来ていた大雅。
大「結衣!」
琉「眠っているだけだ。」
太「2人とも2日で退院できるってさ!」
大「そうか……」
俺らが言うと大雅は冷静に返事をしていた。
太「……で?なんでこんなことになってんの?」
琉「またあいつの仕業か。」
俺らの質問に対して大雅は下を向いて答えた。
大「うん。女だからって油断した…。」
太「女の子に簡単に手をあげるよりいいさ。でも無事でよかったよ。」
琉「そうだな……」
2度も結衣を傷つけたやつは今回の件で退学になったらしい。
でも俺は何か納得できずにいた。
なんで結衣ばっかりこんな目に毎回遭わなければいけないんだろう。
なぜ結衣をこんな目に遭わせた女の子はそんな軽い処分だけしか下されないのだろう。
これは完全に犯罪だろ…。
結「やだーっ!」
太「大丈夫!すぐ終わるからね~」
琉「結衣、じっとしろ。」
案の定治療を嫌がる結衣。
そして押さえつける俺と太陽。
額に大きく怪我をしていた結衣は怪我を縫合することになった。
一応縫合なら出来なくもないが顔の傷だし専門の整形外科に見てもらった方がいいだろうと判断した。
縫合は麻酔が効いてしまえば楽だがはじめの麻酔が痛いんだよな。
結「絶対やだーっ!このままで大丈夫ー!」
太「結衣ちゃんすぐ終わるから!動かないでー!」
結「やだやだっ!離してっ!」
段々と恐怖が増していくのか落ち着きがなくなっていく結衣。
太「どーすっか…」
と太陽が手を離した瞬間結衣はベッドから起き上がり診察室を飛び出してしまった。
あんなに走ったら出血が…
でも逃げ出した結衣はなかなか足が速い。
太「任せろ。」
すると勢いよく走った太陽がすぐに結衣を捕まえて戻ってきた。
琉「さすが元バスケ部キャプテンだな。」
太「現役より落ちたもんだけどな。」
結「お願いだから離して~」
大泣きする結衣。
でも傷口が塞がってない以上やるしかない。
太「少し落ち着かせるか。」
琉「だな。」
……結衣には申し訳ないけど。
落ち着きがない結衣に無理矢理鎮静剤を打ち落ち着かせた。
結「…やだ。……こわいよ。」
琉「怖いな。でも大雅も頑張ってるんだ。結衣も頑張ろうよ」
俺が言うと結衣はゆっくりと目を閉じた。
CTを取った結果、脳に異常はないが結衣も立派な重傷だ。
流石に疲れていたんだろう。
太「寝た?」
琉「……っぽいな。」
太「じゃあ俺平野呼んでくるな。」
琉「頼んだ。」
平野は俺らと同期の整形外科の医師だ。
年齢的には若いが腕はいい。
そして平野が来るとすぐに局所麻酔をして結衣の傷口が塞がった。
平「この子は矢神の妹だっけ?」
琉「あぁ。そうだ。」
平「じゃあ大雅と同じ病室にしておくよ。その方が落ち着くだろ。」
琉「ありがとな。」
平「一応様子見の入院だから無理しなければ2日くらいで退院出来るだろう。」
琉「ありがとう。」
俺と太陽は結衣を連れて病室へ行った。
先に病室に来ていた大雅。
大「結衣!」
琉「眠っているだけだ。」
太「2人とも2日で退院できるってさ!」
大「そうか……」
俺らが言うと大雅は冷静に返事をしていた。
太「……で?なんでこんなことになってんの?」
琉「またあいつの仕業か。」
俺らの質問に対して大雅は下を向いて答えた。
大「うん。女だからって油断した…。」
太「女の子に簡単に手をあげるよりいいさ。でも無事でよかったよ。」
琉「そうだな……」
2度も結衣を傷つけたやつは今回の件で退学になったらしい。
でも俺は何か納得できずにいた。
なんで結衣ばっかりこんな目に毎回遭わなければいけないんだろう。
なぜ結衣をこんな目に遭わせた女の子はそんな軽い処分だけしか下されないのだろう。
これは完全に犯罪だろ…。