4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪結衣side≫
コンコン
大「お粥と薬…持ってきたぞ。」
と言いお盆を持って部屋に入ってきた大雅兄。
出来るだけ大雅兄の顔…見たくないのに。
結「だからいらないって。」
大「いいから食え!」
結「やだ。」
大「なんで?」
結「お腹空いてないもん。」
それに…このままでいい。
このまま……辛いままでいい。
もう何も考えたくない。
私がそう考えていると、フーフーと冷ましたお粥を無理矢理口に入れてきた大雅兄。
……美味しい。
でもそんな美味しいものを作ってくれればくれるほど…これをまた違う女の人にも作っているんだろうと言う妄想が頭をよぎる。
大「うまいか?」
結「……」
美味しいだなんて絶対言ってあげないんだから。
大「もっと食うか?」
結「……いらない。」
大「じゃあ、薬飲め。」
結「やだ。」
大「いいから口開けろ。」
結「やだ。」
私は口をグッと閉じて絶対口を開けないようにした。
大「いい加減にしろよ。」
結「……」
大「はぁ……もういい。後悔しても知らねーからな。」
そう言うと突然私の鼻をつまんできた大雅兄。
絶対口を開けないと思っていたけど…
……苦しい。
そして私が反射的に口を開けてしまうと大雅兄は私の口に薬を入れ、水を口移しで飲ませてきた。
……!?
なんでよ…。
なんでこんなことするのよ。
大雅兄には"なるみ"って人がいるんでしょ?
ならこんなこのしないでよ。
もう嫌だ…。
私は大雅兄を突き飛ばした。
結「なんで…なんでこんなこと…」
大「お前がちゃんと薬飲まねーからだろ。少しは自分の体を心配しろよ。」
何も分かってないくせに。
何も分かってない。
大雅兄は……。
結「私の気持ちも知らないくせに勝手なことばっかりしないで!!大雅兄なんて…大嫌い!!」
言ってしまった。
もう終わりだ。
もう前みたいには戻れない。
私は家を飛び出した。
なんでこうなっちゃうの。
私のバカ!
涙が止まらない。
大雅兄の事大好きなのに……
走っていると突然誰かに腕を掴まれた。
「矢神?」
そこにいたのはミスコンの時時間が違うと声をかけてくれた近藤君だった。
結「近藤くん…。」
近「泣いてる…。なんかあった?」
結「ううん。大丈夫。」
近「なんかあったら話聞くよ。」
結「いや…ゲホゲホ。」
近「風邪?」
結「大丈夫!」
私がそう言うと私の額に手を当ててきた近藤くん。
近「熱あるじゃん。」
結「それは……でも薬飲んだし、家に帰ろうと思ってたところだし…」
近「でも家と反対の方向に走ってたよな?」
す、鋭い……
でもなんで近藤くんがうちの家知ってるんだ?
近「俺の兄貴医者やってるから診てもらうといいよ。ついて来て。」
結「え!?大丈夫だよ!!」
近「じゃあ家まで送って行こうか?」
結「それは……」
近「じゃ、行こ!」
私は近藤くんに心を読まれたかのように促されついていくことにした。
そして近藤くんの家に着いた。
近藤くんの家もなかなか広いお家だ。
近「兄貴もうすぐ着くって!」
結「でも……」
するとガチャリと玄関が開く音がした。
「え。友達って結衣ちゃんだったのか!」
結「た、太陽さん!?」
コンコン
大「お粥と薬…持ってきたぞ。」
と言いお盆を持って部屋に入ってきた大雅兄。
出来るだけ大雅兄の顔…見たくないのに。
結「だからいらないって。」
大「いいから食え!」
結「やだ。」
大「なんで?」
結「お腹空いてないもん。」
それに…このままでいい。
このまま……辛いままでいい。
もう何も考えたくない。
私がそう考えていると、フーフーと冷ましたお粥を無理矢理口に入れてきた大雅兄。
……美味しい。
でもそんな美味しいものを作ってくれればくれるほど…これをまた違う女の人にも作っているんだろうと言う妄想が頭をよぎる。
大「うまいか?」
結「……」
美味しいだなんて絶対言ってあげないんだから。
大「もっと食うか?」
結「……いらない。」
大「じゃあ、薬飲め。」
結「やだ。」
大「いいから口開けろ。」
結「やだ。」
私は口をグッと閉じて絶対口を開けないようにした。
大「いい加減にしろよ。」
結「……」
大「はぁ……もういい。後悔しても知らねーからな。」
そう言うと突然私の鼻をつまんできた大雅兄。
絶対口を開けないと思っていたけど…
……苦しい。
そして私が反射的に口を開けてしまうと大雅兄は私の口に薬を入れ、水を口移しで飲ませてきた。
……!?
なんでよ…。
なんでこんなことするのよ。
大雅兄には"なるみ"って人がいるんでしょ?
ならこんなこのしないでよ。
もう嫌だ…。
私は大雅兄を突き飛ばした。
結「なんで…なんでこんなこと…」
大「お前がちゃんと薬飲まねーからだろ。少しは自分の体を心配しろよ。」
何も分かってないくせに。
何も分かってない。
大雅兄は……。
結「私の気持ちも知らないくせに勝手なことばっかりしないで!!大雅兄なんて…大嫌い!!」
言ってしまった。
もう終わりだ。
もう前みたいには戻れない。
私は家を飛び出した。
なんでこうなっちゃうの。
私のバカ!
涙が止まらない。
大雅兄の事大好きなのに……
走っていると突然誰かに腕を掴まれた。
「矢神?」
そこにいたのはミスコンの時時間が違うと声をかけてくれた近藤君だった。
結「近藤くん…。」
近「泣いてる…。なんかあった?」
結「ううん。大丈夫。」
近「なんかあったら話聞くよ。」
結「いや…ゲホゲホ。」
近「風邪?」
結「大丈夫!」
私がそう言うと私の額に手を当ててきた近藤くん。
近「熱あるじゃん。」
結「それは……でも薬飲んだし、家に帰ろうと思ってたところだし…」
近「でも家と反対の方向に走ってたよな?」
す、鋭い……
でもなんで近藤くんがうちの家知ってるんだ?
近「俺の兄貴医者やってるから診てもらうといいよ。ついて来て。」
結「え!?大丈夫だよ!!」
近「じゃあ家まで送って行こうか?」
結「それは……」
近「じゃ、行こ!」
私は近藤くんに心を読まれたかのように促されついていくことにした。
そして近藤くんの家に着いた。
近藤くんの家もなかなか広いお家だ。
近「兄貴もうすぐ着くって!」
結「でも……」
するとガチャリと玄関が開く音がした。
「え。友達って結衣ちゃんだったのか!」
結「た、太陽さん!?」