4人のお兄ちゃんは王子様!?
≪太陽side≫
弟に言われて実家に行くとほっぺを真っ赤にした結衣ちゃんがいた。
太「今日琉生帰って来ないんだったっけ?」
結「はい…。」
太「…で、走っていたと…。」
結「はい…。」
結衣ちゃんは泣いたのか目が赤く腫れている。
太「また大雅と喧嘩でもした?」
結「……。」
太「……したのね。」
明らかに暗い顔。
今度はなんで喧嘩したんだ??
いや、でもここは俺の出る幕ではないか。
太「とりあえず診てもいい?」
結「……」
太「体…随分熱いけど熱何度だった?」
結「38.9℃です。」
太「もっとありそうだけどな…。陽斗(はると)体温計持ってきて!」
結「えっでもさっき解熱剤…」
太「飲んだ?」
結「飲んだというか…飲まされたというか…」
太「大雅に?」
結「……はい。」
結衣ちゃんは下を向く。
すると弟の陽斗が体温計を持ってきた。
太「じゃ、とりあえずもう一度熱測ろうか。」
結「はい…。」
太「じゃあ脈測らせてね。」
俺は結衣ちゃんの手首に触れた。
脈が早いな…。
ま、熱が出てるからしょうがないけど…。
熱は39.5℃…高いな。
そして聴診をすると若干喘鳴が聞こえる。
太「喘鳴聞こえるけど吸入器は?」
結「ないです…。」
太「今持ってないって事?」
結「いや…」
太「じゃあ…全部使って無いって事でいいかな?」
結「はい…。」
思ったより無くなるのが早かったな…。
もう一度ちゃんと検査をした方がいいと思うんだが……。
結衣ちゃんの事だから嫌がるよな。
とりあえず琉生に相談してからにしよう。
太「じゃーとりあえず今日は送ってくよ!」
結「え…」
太「家に帰れば多分琉生が予備家に置いているだろうし…ちゃんと話さなきゃいけない相手がいるんじゃ無いの?」
俺がそう言うと結衣ちゃんは下を向いた。
そんなに帰りたく無いか。
でもこのまま夜になれば症状が悪化する可能性が高いし……。
俺は吸入器の予備なんて持ってないしな……。
太「じゃあ…家に帰るか、病院に行くか…好きな方選んでいいよ。」
と言った。
どっちにしろ今夜はなんか嫌な予感がする。
喘息は精神面からも症状が出やすい。
今の結衣ちゃんを見ていれば熱も高いし、かなり精神的にも来ている…
このまま吸入器無しで過ごすのは悩ましい。
結「帰り…ます。でも…一人で帰れるので大丈夫です。」
太「いや、流石にこの状況で一人で返すわけにはいかない。」
結「本当に大丈夫です…。お邪魔しました。」
それだけ言うと結衣ちゃんは走って玄関を飛び出した。
喘鳴が聞こえてるって言ってんのに…。
本当に油断の隙もない。
陽「兄貴…俺…」
心配そうにうずうずしている弟。
はぁ。お前も結衣ちゃんの虜か。
太「家まで送ってやれ。」
そう言うと弟は結衣ちゃんを追いかけて出て行った。
さーてと。
俺は仕事の準備でもするかな。
弟に言われて実家に行くとほっぺを真っ赤にした結衣ちゃんがいた。
太「今日琉生帰って来ないんだったっけ?」
結「はい…。」
太「…で、走っていたと…。」
結「はい…。」
結衣ちゃんは泣いたのか目が赤く腫れている。
太「また大雅と喧嘩でもした?」
結「……。」
太「……したのね。」
明らかに暗い顔。
今度はなんで喧嘩したんだ??
いや、でもここは俺の出る幕ではないか。
太「とりあえず診てもいい?」
結「……」
太「体…随分熱いけど熱何度だった?」
結「38.9℃です。」
太「もっとありそうだけどな…。陽斗(はると)体温計持ってきて!」
結「えっでもさっき解熱剤…」
太「飲んだ?」
結「飲んだというか…飲まされたというか…」
太「大雅に?」
結「……はい。」
結衣ちゃんは下を向く。
すると弟の陽斗が体温計を持ってきた。
太「じゃ、とりあえずもう一度熱測ろうか。」
結「はい…。」
太「じゃあ脈測らせてね。」
俺は結衣ちゃんの手首に触れた。
脈が早いな…。
ま、熱が出てるからしょうがないけど…。
熱は39.5℃…高いな。
そして聴診をすると若干喘鳴が聞こえる。
太「喘鳴聞こえるけど吸入器は?」
結「ないです…。」
太「今持ってないって事?」
結「いや…」
太「じゃあ…全部使って無いって事でいいかな?」
結「はい…。」
思ったより無くなるのが早かったな…。
もう一度ちゃんと検査をした方がいいと思うんだが……。
結衣ちゃんの事だから嫌がるよな。
とりあえず琉生に相談してからにしよう。
太「じゃーとりあえず今日は送ってくよ!」
結「え…」
太「家に帰れば多分琉生が予備家に置いているだろうし…ちゃんと話さなきゃいけない相手がいるんじゃ無いの?」
俺がそう言うと結衣ちゃんは下を向いた。
そんなに帰りたく無いか。
でもこのまま夜になれば症状が悪化する可能性が高いし……。
俺は吸入器の予備なんて持ってないしな……。
太「じゃあ…家に帰るか、病院に行くか…好きな方選んでいいよ。」
と言った。
どっちにしろ今夜はなんか嫌な予感がする。
喘息は精神面からも症状が出やすい。
今の結衣ちゃんを見ていれば熱も高いし、かなり精神的にも来ている…
このまま吸入器無しで過ごすのは悩ましい。
結「帰り…ます。でも…一人で帰れるので大丈夫です。」
太「いや、流石にこの状況で一人で返すわけにはいかない。」
結「本当に大丈夫です…。お邪魔しました。」
それだけ言うと結衣ちゃんは走って玄関を飛び出した。
喘鳴が聞こえてるって言ってんのに…。
本当に油断の隙もない。
陽「兄貴…俺…」
心配そうにうずうずしている弟。
はぁ。お前も結衣ちゃんの虜か。
太「家まで送ってやれ。」
そう言うと弟は結衣ちゃんを追いかけて出て行った。
さーてと。
俺は仕事の準備でもするかな。