4人のお兄ちゃんは王子様!?
年末年始
≪結衣side≫
2人きりのクリスマスイブが終えると大雅兄と私は元の兄と妹に戻った。
ただ一つ違うのはペアのネックレスを持っていること。
でもあまりつける事はなく引き出しの奥にそっと隠してある。
2人だけの内緒にしていたいし。
それから数日が経ちもう年末も間近な頃。
秀「これ…こうでいいの?」
結「えと…障子の張り替えはこうやって……。」
私は秀兄と大掃除をしていた。
年末年始は琉生お兄ちゃんと瑛斗兄はお仕事が忙しいらしく、大雅兄も勉強ばかりしていてイブ以来あまり話せていない。
秀「あれ?なんかぐちゃぐちゃになっちゃった…」
結「あ、少しくらいなら…」
って本当にぐちゃぐちゃだ。
秀兄って意外と手先不器用なんだな。
大「何やってるの?」
そんな時やって来た大雅兄。
秀「大掃除に決まってるだろ。」
大「秀兄は掃除ってより散らかしてるようにしか見えねーけど。」
結「あはは…」
大「俺が手伝うから秀兄あっち行ってて。」
結「でも…勉強…」
大「とりあえず過去問も全部目を通したし…大丈夫だよ。」
そう言って手伝ってくれる大雅兄。
受験までもうすぐなのに…目を通したくらいで出来るようになるものなのかな……。
大「ほれ。できたよ。」
はや!!
大雅兄って頭いいし、強いし、器用だし、かっこいいし…優しいし…本当完璧だな。
大「どうした?」
結「んーん。考え事してた。ありがとう!大雅兄!」
大「考え事?もしかしてまた体調悪い?」
そう言いながら顔を近づけて来る大雅兄。
私は思わず後退りした。
結「大丈夫だよ!!!」
秀「本当に大丈夫?顔赤いけど。」
結「大丈夫!!本当に!!」
ダメだ…。大雅兄の事を意識してしまう。
話してるだけなのに距離が近いとドキドキして顔が熱くなる…。
結「少し休憩しようか!私お茶淹れるね!」
手まで震えてきた。
恋は盲目って言うけど…ここまでとは…。
しかも私のファーストキス相手って大雅兄…なんだよね……。
って何考えてるの私!!!
結「キャッ!!あちっ!!」
手が滑ってお湯をこぼし自らの足に思い切りかけてしまった。
足がジンジンする。
大「何してんだよ!!」
秀「結衣ちゃん大丈夫!?」
結「ごめんなさ…」
その瞬間大雅兄は私をお姫様抱っこし、お風呂場へと連れて行った。
大「冷てぇけど少し我慢してろよ。」
結「ごめんなさい。」
大「全くお前は本当目が離せねぇな。」
そう困った顔で言う大雅兄はやっぱり優しくて…。
あと3ヶ月しか一緒に居られないと考えるとまた少し寂しい気持ちが蘇ってしまう。
大「ほら、とりあえずそこまで腫れはひどくないから大丈夫だろうけど…応急処置しかしてないからあまり痛むようなら琉兄に言った方がいい。」
結「ありがとう。」
秀「はい。お茶。結衣ちゃん少し休んでてよ。俺と大雅で大掃除進めてるから。」
大「え!!俺1人でいいよ。秀兄いない方が早く終わりそう。」
秀「そんな事言うなよ…。」
結「あはは。」
こうして我が家の大掃除は開始されたのであった。
2人きりのクリスマスイブが終えると大雅兄と私は元の兄と妹に戻った。
ただ一つ違うのはペアのネックレスを持っていること。
でもあまりつける事はなく引き出しの奥にそっと隠してある。
2人だけの内緒にしていたいし。
それから数日が経ちもう年末も間近な頃。
秀「これ…こうでいいの?」
結「えと…障子の張り替えはこうやって……。」
私は秀兄と大掃除をしていた。
年末年始は琉生お兄ちゃんと瑛斗兄はお仕事が忙しいらしく、大雅兄も勉強ばかりしていてイブ以来あまり話せていない。
秀「あれ?なんかぐちゃぐちゃになっちゃった…」
結「あ、少しくらいなら…」
って本当にぐちゃぐちゃだ。
秀兄って意外と手先不器用なんだな。
大「何やってるの?」
そんな時やって来た大雅兄。
秀「大掃除に決まってるだろ。」
大「秀兄は掃除ってより散らかしてるようにしか見えねーけど。」
結「あはは…」
大「俺が手伝うから秀兄あっち行ってて。」
結「でも…勉強…」
大「とりあえず過去問も全部目を通したし…大丈夫だよ。」
そう言って手伝ってくれる大雅兄。
受験までもうすぐなのに…目を通したくらいで出来るようになるものなのかな……。
大「ほれ。できたよ。」
はや!!
大雅兄って頭いいし、強いし、器用だし、かっこいいし…優しいし…本当完璧だな。
大「どうした?」
結「んーん。考え事してた。ありがとう!大雅兄!」
大「考え事?もしかしてまた体調悪い?」
そう言いながら顔を近づけて来る大雅兄。
私は思わず後退りした。
結「大丈夫だよ!!!」
秀「本当に大丈夫?顔赤いけど。」
結「大丈夫!!本当に!!」
ダメだ…。大雅兄の事を意識してしまう。
話してるだけなのに距離が近いとドキドキして顔が熱くなる…。
結「少し休憩しようか!私お茶淹れるね!」
手まで震えてきた。
恋は盲目って言うけど…ここまでとは…。
しかも私のファーストキス相手って大雅兄…なんだよね……。
って何考えてるの私!!!
結「キャッ!!あちっ!!」
手が滑ってお湯をこぼし自らの足に思い切りかけてしまった。
足がジンジンする。
大「何してんだよ!!」
秀「結衣ちゃん大丈夫!?」
結「ごめんなさ…」
その瞬間大雅兄は私をお姫様抱っこし、お風呂場へと連れて行った。
大「冷てぇけど少し我慢してろよ。」
結「ごめんなさい。」
大「全くお前は本当目が離せねぇな。」
そう困った顔で言う大雅兄はやっぱり優しくて…。
あと3ヶ月しか一緒に居られないと考えるとまた少し寂しい気持ちが蘇ってしまう。
大「ほら、とりあえずそこまで腫れはひどくないから大丈夫だろうけど…応急処置しかしてないからあまり痛むようなら琉兄に言った方がいい。」
結「ありがとう。」
秀「はい。お茶。結衣ちゃん少し休んでてよ。俺と大雅で大掃除進めてるから。」
大「え!!俺1人でいいよ。秀兄いない方が早く終わりそう。」
秀「そんな事言うなよ…。」
結「あはは。」
こうして我が家の大掃除は開始されたのであった。