ヒコウキ雲の恋〜悠夜編〜
「どうしてだよッ…なんでだよ!…中井…ッ…俺…」
ビュウッ
と北風が吹き
手に持っていた写真が飛んで行った。
「…ぁ…」
写真は、空を少し泳いだらそのまま地面に落ちた。
俺はベンチから立ち上がり落ちた写真に駆け寄った。
写真は、裏を向いていてそこに小さく文字が書かれてあった。
「“貴方に出逢いあたしは、初恋をした。このヒコウキ雲と同じようにその恋は永遠にあたしの宝物。”」
俺も、
お前が初恋の人だったよ。
これは、嘘じゃない。
本当に君が大好きでした。