『request』短編集
1枚でいいのに!!
100枚印刷する勢いなんですけど!!!
「うわぁああああ!!!」
コピー機から溢れ出た紙を押さえる私に対して、蒼空さんは焦る様子もなくどこかのスイッチを押した。
ピッと音が鳴ると共に印刷はピタリと止まって、
「で、今回は何枚印刷したかったわけ?」
「1枚です!!」
「また100倍に設定したのかよ……1枚なら1って押すだけでいいって何度も言ってんだろ」
「そのつもりだったんです!!でもなぜか100になってました!!!」
「勝手にならねーわ。お前が押してんだよ」
わわっ!怒られてます!!
今完全に怒られてますね私!!!
(怒ってる顔もカッコイイ!!)
なのにそう思ってしまう私は未だに蒼空さんにベタ惚れなのです。
だってさ?めちゃくちゃイケメンなんだよ?そんな人が目の前にいるんだから迷わずガン見しちゃうよね?