『request』短編集
「疲れたぁ~脱ぎた~い」
1回脱いでしまうと着るのが面倒。
しかも、1人で着るのも難しいから脱げず。
ドレスを着たまま床へと座り、
壁にもたれ掛かる。
(月姫なら来てくれたかなぁ。でも今忙しそうだし~)
毎度あの事務所で月姫の姿を見つければ、いつも忙しそうにしてる。特に勉強面で。
雰囲気的にも話しかけちゃいけない気がして最近話せてないんだ。
(眠たくなってきたや……)
早起きをしたからか
ウトウトと瞼が徐々に下りてくる。
誰かと喋りたい気持ちもあるけど、
眠気には勝てなくて。
(ユーヤの王子様姿想像しながら寝ちゃお~と…)
少しでもその気分を味わいたいから
夢の中だけは
迎えに来てくれますようにー…
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