『request』短編集
モーニングルーティン〜月姫編〜
モーニングルーティン
~月姫編~
「起きろチビ」
「ふぎゃっ」
「あと5分~…」を3回くらい繰り返して、最終的に毛布をひったくられて起床。
社会人になってから朝が弱すぎる…
「もう7時過ぎだぞ」
「嘘っ?!やっば!!!」
慌ただしく出勤準備をするのがいつもの日常で、そんな私とは違って蒼空さんはもう着替え終わりかけってところ。
「あっ!!待って!」
そんな彼がネクタイを付けようとするから
それは私の仕事だと言わんばかりに、蒼空さんの手からネクタイを奪う。
「自分の準備しろよ…」
「5分あれば間に合う!!!」
「………………」
分かりやすく溜め息をつかれようと関係ない。
時間に追われていながらも私がこの作業をしたい理由。それは────