『request』短編集
この超絶イケメンな先輩が私の教育担当だと紹介された日、私は何度目を擦ったか。
こんな美しい顔面がこの世に存在していいのかと。
中学生の頃足が早くて人気者だった橋本くんや、高校生の頃メガネがとても良く似合うクールな生徒会長や、大学生の頃優しくて好きだった先輩なんて全く比べ物にならないくらいイケメン過ぎるその顔。
「葵ちゃん分からないことがあればこの爽やかイケメンに聞いてね」
「…………………」
そう上司に紹介されていた超絶イケメンな先輩は、毎度そう紹介されているのか眉根を寄せてウンザリしたような表情を見せていたけど、
その紹介文全く間違ってないです!!
寧ろ大正解です!!
しかもそんな超絶イケメンさんが私の教育担当だなんて、神様に何度「ありがとうございます!!!」と叫んだか。