『request』短編集
その超絶イケメンさんの名前は、蒼空(ソラ)さん。
ここの職場では苗字ではなく
親しみやすいように下の名前で呼ぶのを大切にしているみたいで、
「そ、らさん」
私はいつも超絶イケメンさんの名前を呼ぶ時だけ緊張でいっぱいになる。
「ん?」
かっこいい!!
その「ん?」て顔もイケメン!!
ああ、どうしよう!ずっと見てたい!!
心の中ではいつものように蒼空さんのことでいっぱいになるのだけど、
表情は平然を装って
「ここ分からなくて…」
「ああ、」
すると、蒼空さんは隣の椅子を引いて
「おいで」
え、どこにですか?蒼空さんの元にですか?
その筋肉質なその腕の中にですかっ…!?