『request』短編集
「入学式の日、助けてくれてありがとう!」
きっと浅川くんは覚えていないだろうけど、
ずっとその事も伝えたかったから
今それを伝えられて心がもっとスッキリした。
きっと覚えていない。
首を傾げるだろう。
そう思っていた、が。
浅川くんは
とても優しく
微笑んでくれたんだ。
その時の笑みは今でも忘れていない。
「浅川くん!また来たよー!!」
「綾瀬さん、毎日来るね…」
「だって浅川くんと話せるのもあと少しなんだもん!あっ!月姫さんだ!お久しぶりです~!」
これから先もずっと
あなたの笑みは私の心の中に。
チョコ味のカップケーキ
~完~