記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「もう一度会いたくて連絡したんだ。その時、ご両親が亡くなったことを聞いて、いてもたってもいられず、俺は日本に来た。」
記憶がなくてもわかる。
きっとその時、私は彼が来てくれて心から安心しただろう。
絶望の淵から救いだしてくれた光になっただろう。
新しい涙を流す私。
大きな手で紫苑が拭ってくれる。
「憔悴しきった桐乃がいたんだ。その時。」
紫苑は私の目をまっすぐに見て話しを続けてくれる。
「離れたくなかった。これ以上。出会ってからの時間なんて関係ないって思った。もう二度と離れたくないと思った。桐乃と。ずっとそばにいたいって。これ以上何も望まないから、桐乃と一緒にいたいって。」
私の中の私が泣いてる。
震えながら泣いてる。
記憶がなくてもわかる。
きっとその時、私は彼が来てくれて心から安心しただろう。
絶望の淵から救いだしてくれた光になっただろう。
新しい涙を流す私。
大きな手で紫苑が拭ってくれる。
「憔悴しきった桐乃がいたんだ。その時。」
紫苑は私の目をまっすぐに見て話しを続けてくれる。
「離れたくなかった。これ以上。出会ってからの時間なんて関係ないって思った。もう二度と離れたくないと思った。桐乃と。ずっとそばにいたいって。これ以上何も望まないから、桐乃と一緒にいたいって。」
私の中の私が泣いてる。
震えながら泣いてる。