記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
私の中の私が泣いてる・・・。
自分の心がまるで自分のものじゃないように全く見えない。
「赤ちゃんは大丈夫だよ。桐乃。」
涙が溢れて止まらなくなり瞳を閉じる。
紫苑が、私のお腹から機械をはなし、ジェルをふき取りお腹をしまってくれる。
そして・・・
遠慮がちに私を抱きしめる。
医師の姿からきっと今は・・・新田紫苑の顔に戻っているのだろうとわかってしまうのは、私の中の私が、彼を知っているからだ。
なのに・・・
「わからない・・・わからない・・・私・・・私・・・わからない・・・」
自分の心がまるで自分のものじゃないように全く見えない。
「赤ちゃんは大丈夫だよ。桐乃。」
涙が溢れて止まらなくなり瞳を閉じる。
紫苑が、私のお腹から機械をはなし、ジェルをふき取りお腹をしまってくれる。
そして・・・
遠慮がちに私を抱きしめる。
医師の姿からきっと今は・・・新田紫苑の顔に戻っているのだろうとわかってしまうのは、私の中の私が、彼を知っているからだ。
なのに・・・
「わからない・・・わからない・・・私・・・私・・・わからない・・・」