記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
紫苑が予約してくれたのはレストランの個室だった。
「どうぞ」
私をエスコートしたまま、椅子に座らせてくれる。
「ありがとう」
紫苑は笑顔で答えたあと、あらかじめお店に伝えて用意してくれていたというクッションとブランケットを使って、私が落ち着けるようにしてくれた。
どこまでも気遣いが行き届いている紫苑。
運ばれてくる料理も、妊娠中でも食べられるものだと、気づく。
私も記憶を失ってから、彼に妊娠中に控えたほうがいい食べ物や、摂取したほうがいい食品も教えてもらった。
「食べられそう?」
「おいしい」
味付けまで私好みのものが多くて、どこまでレストランに事前に伝えてくれていたのだろうかと、想像もできないくらいだった。
「どうぞ」
私をエスコートしたまま、椅子に座らせてくれる。
「ありがとう」
紫苑は笑顔で答えたあと、あらかじめお店に伝えて用意してくれていたというクッションとブランケットを使って、私が落ち着けるようにしてくれた。
どこまでも気遣いが行き届いている紫苑。
運ばれてくる料理も、妊娠中でも食べられるものだと、気づく。
私も記憶を失ってから、彼に妊娠中に控えたほうがいい食べ物や、摂取したほうがいい食品も教えてもらった。
「食べられそう?」
「おいしい」
味付けまで私好みのものが多くて、どこまでレストランに事前に伝えてくれていたのだろうかと、想像もできないくらいだった。