記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「えらいついでに勉強もした」
『えらいえらい』
仕事の合間にくれる彼からの連絡。
『今日は今のところ順調に仕事終わってるから、早く帰れる。何か必要なものある?』
まだ体調のこともあり、一人では出かけたことの無い私。
買い物は紫苑が休みの日に二人で行くか、仕事帰りに紫苑が買ってきてくれる。
「今日はない。ありがとう。」
『いつも家事をしてくれてありがとう』
そう言ってくれる彼も、掃除も洗濯も率先してやってくれる。
シャワー室と湯船のある浴室の両方は、紫苑は私に危ないからと掃除させてくれない。
「お仕事、ありがとう」
お互いに離れていても、お互いを想っていることがわかって温かな気持ちになる。
『引き続き安静にして。気を付けてな。』
「ありがとう。紫苑も、頑張ってね。」
『ありがとう。』
最近、恥ずかしがりながらも”紫苑さん”ではなく、紫苑と呼べるようになってきた。
『えらいえらい』
仕事の合間にくれる彼からの連絡。
『今日は今のところ順調に仕事終わってるから、早く帰れる。何か必要なものある?』
まだ体調のこともあり、一人では出かけたことの無い私。
買い物は紫苑が休みの日に二人で行くか、仕事帰りに紫苑が買ってきてくれる。
「今日はない。ありがとう。」
『いつも家事をしてくれてありがとう』
そう言ってくれる彼も、掃除も洗濯も率先してやってくれる。
シャワー室と湯船のある浴室の両方は、紫苑は私に危ないからと掃除させてくれない。
「お仕事、ありがとう」
お互いに離れていても、お互いを想っていることがわかって温かな気持ちになる。
『引き続き安静にして。気を付けてな。』
「ありがとう。紫苑も、頑張ってね。」
『ありがとう。』
最近、恥ずかしがりながらも”紫苑さん”ではなく、紫苑と呼べるようになってきた。