記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
出会ってからずっと魔法にかけられているかのような時間。

今もそう。

まるで幸せな魔法にかかっているかのような時間。



でもこの魔法は偶然が起こしたことじゃないと思う。


だからこそ、すべてに感謝する気持ちを忘れたらいけないと思う。

「俺たちが出会えたことも。ここに命を授かったことも、すべては奇跡みたいだ。」
きっと隣で私を抱きしめている彼も同じことを考えている。

私たちは奇跡に感謝しながら、二人で私のお腹に手をあてた。
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