記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「おじいちゃんおばあちゃんになってもさ、こうして昔の話をして、笑い合えるようになりたいな。」
「うん」
「どちらかが忘れてもいいように、このアルバムにいっぱいコメント書いておこうよ。」
「いいねー。」

未来を想う余裕なんてない日もあったのに・・・。

「きっと私たちの写真は減って、赤ちゃんの写真でいっぱいになるね。」
「いや、それは違うな。俺が桐乃の写真撮るし。」
「じゃあ、私は紫苑の写真とる。」

こんな幸せな会話に笑い合いながら幸せな夜はふけていった。
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