記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「看護師が桐乃が元気がないって知らせてくれたんだ。ちょうどオペが終わったとこだったから、とんできた。」
さっき、病室を出るときに看護師が微笑みながら言っていたのは多分、紫苑の手術が終わったかどうか確認してくるって言ってたんだとわかって、少しすっきりした気持ちになる。
「食欲、ない?」
「・・・なんか・・・むかむかして・・・」
私の言葉に紫苑が優しく微笑む。
「つわりだな。それ。桐乃は妊娠してから朝、つわりに苦しんでることが多かったんだ。」
知らない時間の私。
もっと聞きたくて私は紫苑の方を見る。
「体調は?」
「もっと聞かせて下さい。私のこと。」
「・・・医師からも止められてるんだ。あんまり無理をしたらいけないって。体に障るから。」
紫苑の言葉にがっかりする私。
「そんなにがっかりした顔をされると心が痛む。」
うつむいた私の頬に触れる紫苑。
さっき、病室を出るときに看護師が微笑みながら言っていたのは多分、紫苑の手術が終わったかどうか確認してくるって言ってたんだとわかって、少しすっきりした気持ちになる。
「食欲、ない?」
「・・・なんか・・・むかむかして・・・」
私の言葉に紫苑が優しく微笑む。
「つわりだな。それ。桐乃は妊娠してから朝、つわりに苦しんでることが多かったんだ。」
知らない時間の私。
もっと聞きたくて私は紫苑の方を見る。
「体調は?」
「もっと聞かせて下さい。私のこと。」
「・・・医師からも止められてるんだ。あんまり無理をしたらいけないって。体に障るから。」
紫苑の言葉にがっかりする私。
「そんなにがっかりした顔をされると心が痛む。」
うつむいた私の頬に触れる紫苑。