記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「ごめん。お待たせ。」
考え事をしていると、紫苑が病室に戻ってきた。
「今日から休むからいろいろと段取りがあって。」
「え?」
紫苑の言葉に、ベッドの上に体を横にしていた私は思わず体を起こす。
すぐに紫苑は私に近づき、横に座ると体を支え、少し乱れた髪を直してくれる。
「桐乃の体調が安定するまで休みにしたんだ。有休もかなり残ってたし。でも、緊急で呼び出される可能性はあるけど。」
「・・・ごめんなさい・・・」
仕事を休ませてしまうことに罪悪感を感じながら、うつむく私に紫苑は優しく微笑みかけてくれる。
「俺がそうしたいだけだから、謝るのは違うよ。桐乃。」
「・・・」
「やっと家に帰れる。桐乃とこの子と一緒に。」
少し目立ち始めた私のお腹に触れる彼の手はどこまでも優しい。
考え事をしていると、紫苑が病室に戻ってきた。
「今日から休むからいろいろと段取りがあって。」
「え?」
紫苑の言葉に、ベッドの上に体を横にしていた私は思わず体を起こす。
すぐに紫苑は私に近づき、横に座ると体を支え、少し乱れた髪を直してくれる。
「桐乃の体調が安定するまで休みにしたんだ。有休もかなり残ってたし。でも、緊急で呼び出される可能性はあるけど。」
「・・・ごめんなさい・・・」
仕事を休ませてしまうことに罪悪感を感じながら、うつむく私に紫苑は優しく微笑みかけてくれる。
「俺がそうしたいだけだから、謝るのは違うよ。桐乃。」
「・・・」
「やっと家に帰れる。桐乃とこの子と一緒に。」
少し目立ち始めた私のお腹に触れる彼の手はどこまでも優しい。