記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「大丈夫。」
不安がぬぐえない私の気持ちも、紫苑にはきっとわかっているんだ・・・。

すべてを包み込むような彼の言葉を信じようと、頷く。

「愛してる。」

私の額に口づける紫苑。

この距離も全く嫌ではない。



夢で見た日。
私は自分のことだからわかる。
お腹の赤ちゃんが動いて、うれしくて、彼に伝えようとしていた私が、どれだけ彼を愛しているか・・・。
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