一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
第2話 決められた婚約者
待ち合わせ場所はホテルのロビーだったのは失敗だったかもしれない。
大きな声は、人の視線を集めた。
継母の一言で、さっきまでの誇らしい気持ちが台無しになってしまった。
「おかしかったですか?」
「どうせ安物のワンピースでしょ。あなたのことだから、ちゃんとした服を選べないと思って持ってきてあげたわよ」
継母は私にそう言って、高級ブランドの紙袋を乱暴に押し付けた。
紙袋のブランド名を見るとお嬢様に人気のブランド『Lorelei』のロゴが入っている。
「琉永。着替えなさい」
継母の後ろを歩いていた父が、私のワンピースを見て、険しい顔をした。
父から、私がデザインした服を褒められたことはない。
父が私を褒めるのは、私が父の役に立った時だけである。
それを悲しいと思う気持ちは、父が継母と結婚した時に捨てた。
「なにをモタモタしているんだ。早く着替えてきなさい!」
二度目の催促の声は鋭く、容赦のないものだった。
ここで、私が逆らえば、継母が怒り狂って、入院中の妹になにをするかわからない。
ストライキのような抵抗は無駄だとわかっている。
大きな声は、人の視線を集めた。
継母の一言で、さっきまでの誇らしい気持ちが台無しになってしまった。
「おかしかったですか?」
「どうせ安物のワンピースでしょ。あなたのことだから、ちゃんとした服を選べないと思って持ってきてあげたわよ」
継母は私にそう言って、高級ブランドの紙袋を乱暴に押し付けた。
紙袋のブランド名を見るとお嬢様に人気のブランド『Lorelei』のロゴが入っている。
「琉永。着替えなさい」
継母の後ろを歩いていた父が、私のワンピースを見て、険しい顔をした。
父から、私がデザインした服を褒められたことはない。
父が私を褒めるのは、私が父の役に立った時だけである。
それを悲しいと思う気持ちは、父が継母と結婚した時に捨てた。
「なにをモタモタしているんだ。早く着替えてきなさい!」
二度目の催促の声は鋭く、容赦のないものだった。
ここで、私が逆らえば、継母が怒り狂って、入院中の妹になにをするかわからない。
ストライキのような抵抗は無駄だとわかっている。