一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
私はリセの背中を追いかけた。
「リ、リセ!」
「琉永。車に乗って。仕事場まで送るから」
サングラスを少しだけずらして、上目づかいでこちらを見た。
その顔は反則だと思う。
女性の姿をしているのにドキッとして胸が苦しくなる。
私には、リセがモデルの姿をしていても男性で、女性に見えなくなっていた。
「どうしてリセは、モデルの格好をしてきたの?」
「この格好のほうが有利な場合もある」
「え? 有利なことがあるの?」
「ある」
リセはハンドルを指でコツコツ叩いた。
「琉永は俺の奥さんになったよな?」
「お、奥さん!?」
「俺は夫。違った?」
「ち、違わないけど……」
「悩んでることがあるなら、すぐに言わないと。これから、ずっと一緒にいるのなら、琉永だけの問題じゃない」
その言葉を聞いて、私は本当にリセと結婚したんだと、今になって実感した。
昨日の私は追い詰められたネズミ同然。
その時の気分は、それこそ『窮鼠猫をかむ』という勢いで、婚姻届にサインした。
けれど、冷静なってに考えると、私はとんでもないことをしでかしてしまったのではないかと、不安な気持ちになっていた。
「リ、リセ!」
「琉永。車に乗って。仕事場まで送るから」
サングラスを少しだけずらして、上目づかいでこちらを見た。
その顔は反則だと思う。
女性の姿をしているのにドキッとして胸が苦しくなる。
私には、リセがモデルの姿をしていても男性で、女性に見えなくなっていた。
「どうしてリセは、モデルの格好をしてきたの?」
「この格好のほうが有利な場合もある」
「え? 有利なことがあるの?」
「ある」
リセはハンドルを指でコツコツ叩いた。
「琉永は俺の奥さんになったよな?」
「お、奥さん!?」
「俺は夫。違った?」
「ち、違わないけど……」
「悩んでることがあるなら、すぐに言わないと。これから、ずっと一緒にいるのなら、琉永だけの問題じゃない」
その言葉を聞いて、私は本当にリセと結婚したんだと、今になって実感した。
昨日の私は追い詰められたネズミ同然。
その時の気分は、それこそ『窮鼠猫をかむ』という勢いで、婚姻届にサインした。
けれど、冷静なってに考えると、私はとんでもないことをしでかしてしまったのではないかと、不安な気持ちになっていた。