一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
勝手にデザイン画を見られているにも関わらず、紡生さんも恩未さんもいつもの勢いを失って、なにも言えなかった。
他の人達も同じで遠巻きにリセを眺め、近寄ることすらできずにいた。
きっと私もランウェイを歩くリセを見た時、みんなと同じ顔をしていたに違いない。
私は耐性がついたのか、周りよりは冷静だった。
「リセ。紅茶とコーヒー、どっちがいい?」
「コーヒーかな」
「ミルクと砂糖は?」
「なしで」
私はうなずき、事務所のみんなのお茶も用意する。
そんな会話を聞いていた恩未さんが、混乱していた。
「待って!? 二人は知り合い!? それも親しそうだけど」
「親しいに決まってる。琉永は俺の妻だ」
「へ? お、俺?」
紡生さんはきょろきょろと周囲を見回す。
「紡生さん。リセです。今、リセが話しました」
気持ちはわかるけど、受け入れがたい現実から目を逸らすのはやめてほしい。
「妻が働いている職場だから見学にきた。それと、『Fill』に興味があった」
「やっぱり妻って言った!?」
「妻って刺身についているアレ?」
「つまようじの略称かもよ」
他の人達も同じで遠巻きにリセを眺め、近寄ることすらできずにいた。
きっと私もランウェイを歩くリセを見た時、みんなと同じ顔をしていたに違いない。
私は耐性がついたのか、周りよりは冷静だった。
「リセ。紅茶とコーヒー、どっちがいい?」
「コーヒーかな」
「ミルクと砂糖は?」
「なしで」
私はうなずき、事務所のみんなのお茶も用意する。
そんな会話を聞いていた恩未さんが、混乱していた。
「待って!? 二人は知り合い!? それも親しそうだけど」
「親しいに決まってる。琉永は俺の妻だ」
「へ? お、俺?」
紡生さんはきょろきょろと周囲を見回す。
「紡生さん。リセです。今、リセが話しました」
気持ちはわかるけど、受け入れがたい現実から目を逸らすのはやめてほしい。
「妻が働いている職場だから見学にきた。それと、『Fill』に興味があった」
「やっぱり妻って言った!?」
「妻って刺身についているアレ?」
「つまようじの略称かもよ」