一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「好きにならないなんて無理だよ」
「琉永?」
「理世は助けたことを好きなる理由にしてほしくないって言ったけど、そんなの無理」

 理世は泣き出しそうな私の顔を覗き込んだ。

「理世が好き、大好き」
「わかった。それなら――」

 車のドアを開け、私を助手席に座らせると、理世はキスをした。
 理世は何度も角度を変え、キスを繰り返す。

「り、せ……?」

 理世の体は、太陽の光を遮り、私の前に大きな影を作る。
 私が余計なことを考えられなくなるまで、キスをすると、唇を離し、悪い顔をした理世は、私にささやいた。

「もっと好きになればいい」

 そう言って、理世はもう一度、私にキスをした――
< 180 / 260 >

この作品をシェア

pagetop