一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
段ボールの中から、デザインの本を本棚に並べていく。
――私、本当にここに住むんだ。理世の妻として。
部屋に自分の荷物が増えるほど、胸がドキドキしてくる。
「あ、これ……」
段ボールの中にあったのは、理世からもらったブーケだった。
それをドライフラワーにし、飾ろうと思っていたものだ。
アパートを出る時、ちょうどいい具合に乾燥されていたから、それを一本ずつ手に取り、まとめて束にした。
――あの男の人は理世だよね。
でも、それより前に会ってたって言うけど、私が理世と初めて会ったのは、いつだろう。
やっぱり思い出せなかった。
「琉永。昼食の寿司が届いた。片付けは終わったか?」
「まだだけど、もうすぐ終わるわ。昼食をありがとう。あの、理世……」
理世の視線がブーケへ向いている。
「大事にとってあったのか」
「うん。思い出の品。これをもらう前は、自分がすごく不幸に思えて、悲しくてしかたがなかったの」
「泣きそうな顔をしていたからな」
「ハンカチもありがとう」
「琉永が俺を覚えていたことが一番嬉しい」
――私、本当にここに住むんだ。理世の妻として。
部屋に自分の荷物が増えるほど、胸がドキドキしてくる。
「あ、これ……」
段ボールの中にあったのは、理世からもらったブーケだった。
それをドライフラワーにし、飾ろうと思っていたものだ。
アパートを出る時、ちょうどいい具合に乾燥されていたから、それを一本ずつ手に取り、まとめて束にした。
――あの男の人は理世だよね。
でも、それより前に会ってたって言うけど、私が理世と初めて会ったのは、いつだろう。
やっぱり思い出せなかった。
「琉永。昼食の寿司が届いた。片付けは終わったか?」
「まだだけど、もうすぐ終わるわ。昼食をありがとう。あの、理世……」
理世の視線がブーケへ向いている。
「大事にとってあったのか」
「うん。思い出の品。これをもらう前は、自分がすごく不幸に思えて、悲しくてしかたがなかったの」
「泣きそうな顔をしていたからな」
「ハンカチもありがとう」
「琉永が俺を覚えていたことが一番嬉しい」