一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 私が理世との出会いを覚えていたことが嬉しかったのか、目を細めて微笑んだ。

「理世。私と一番初めに会ったのはいつ?」
「それは秘密だ。琉永が気づいたら、教えてあげよう」
「教えてくれないの?」
「簡単には教えられないな。俺に気づいていなかった琉永に、罰を与えないと」

 知りたかったのに、理世は頑として教えてくれなかった。
 でも、私は覚えていなかったのだから、文句を言える立場じゃない。
 
 ――最初の出会いを忘れるなんて、私の馬鹿!
 
 ヒントさえ、理世はくれなかったのだった。
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