一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
第29話 彼の誘惑
『新事業の発表に、麻王グループの専務として出る』
そんなイベントがあると知ったのは、『Fill』の打ち合わせが終わった後だった。
ショーで採用するモデルを決める必要があり、イメージと合うかどうか、議論が繰り広げられていた。
――中性的なイメージの人っているけど、なんだか自分の中で、しっくりきてないのよね。
理世をモデルに作ったからか、私はまだ決めかねている。
――リセは理世で、麻王グループの専務。私の服を着てくださいなんて頼めない。
こればっかりは、いくら結婚したからといって、気軽に頼めるものではない。
そんなことを悩んでいると、理世からメッセージがきていて、事業発表をする場所まで書いてあった。
「もしかして、心細いとか?」
――心細いなんて、思いそうにない。
でも、ここに来て欲しいと思っているから、書いたのではないだろうか。
「心細いって誰のこと?」
恩未さんは、私のつぶやきを聞いていたらしい。
その手には、新しい生地カタログがあった。
麻王グループ傘下の子会社には、繊維会社もある。
そんなイベントがあると知ったのは、『Fill』の打ち合わせが終わった後だった。
ショーで採用するモデルを決める必要があり、イメージと合うかどうか、議論が繰り広げられていた。
――中性的なイメージの人っているけど、なんだか自分の中で、しっくりきてないのよね。
理世をモデルに作ったからか、私はまだ決めかねている。
――リセは理世で、麻王グループの専務。私の服を着てくださいなんて頼めない。
こればっかりは、いくら結婚したからといって、気軽に頼めるものではない。
そんなことを悩んでいると、理世からメッセージがきていて、事業発表をする場所まで書いてあった。
「もしかして、心細いとか?」
――心細いなんて、思いそうにない。
でも、ここに来て欲しいと思っているから、書いたのではないだろうか。
「心細いって誰のこと?」
恩未さんは、私のつぶやきを聞いていたらしい。
その手には、新しい生地カタログがあった。
麻王グループ傘下の子会社には、繊維会社もある。