一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「首から肩にかけての刺繍なんて職人技だし、それに美しい縫製! 私、このウェディングドレスを見て、もっと勉強するわ!」
「そうじゃない! 結婚式だろ?」
はっと私は我に返った。
つい、ドレスの素晴らしさに気を取られてしまった。
「今年の秋に結婚式をしようと思っている。琉永が俺の妻だとわからせてやらないといけないからな」
「え、ええー……?」
「本当なら、今すぐにでもやりたいくらいだ」
――なんだか言い方が、ものすごく不穏だったけど、私の気のせいよね?
いったい誰にわからせるといいうのだろうか。
「大丈夫! こんな立派なドレス着たら、琉永ちゃんのことを誰もけなしたりできないよ」
「そうよ。当日は私も一緒に行って、体にばっちり合わせあげる」
紡生さんと恩未さんがいるなら百人力――なんて言いたかったけど、騒がない紡生さんなんて想像できない。
「結婚式が終わったら、新婚旅行にも行く予定だ」
「新婚旅行も!? だから、最近、残業ばかりしていたの?」
理世は笑っていた。
いつもより忙しそうだって思っていたけど、新婚旅行のためだったなんて知らなかった。
本当に理世は、私をびっくりさせるのがうまい。
「新婚旅行もお楽しみに。そうだな。新婚旅行先は飛行機に乗るまで内緒にしておこう」
「教えてくれないの!?」
「秘密」
次はいったいなにをするというのだろう。
不安そうにしている私の唇に、理世は指をあて、秘密だよと言って、なにも教えてくれなかった。
「そうじゃない! 結婚式だろ?」
はっと私は我に返った。
つい、ドレスの素晴らしさに気を取られてしまった。
「今年の秋に結婚式をしようと思っている。琉永が俺の妻だとわからせてやらないといけないからな」
「え、ええー……?」
「本当なら、今すぐにでもやりたいくらいだ」
――なんだか言い方が、ものすごく不穏だったけど、私の気のせいよね?
いったい誰にわからせるといいうのだろうか。
「大丈夫! こんな立派なドレス着たら、琉永ちゃんのことを誰もけなしたりできないよ」
「そうよ。当日は私も一緒に行って、体にばっちり合わせあげる」
紡生さんと恩未さんがいるなら百人力――なんて言いたかったけど、騒がない紡生さんなんて想像できない。
「結婚式が終わったら、新婚旅行にも行く予定だ」
「新婚旅行も!? だから、最近、残業ばかりしていたの?」
理世は笑っていた。
いつもより忙しそうだって思っていたけど、新婚旅行のためだったなんて知らなかった。
本当に理世は、私をびっくりさせるのがうまい。
「新婚旅行もお楽しみに。そうだな。新婚旅行先は飛行機に乗るまで内緒にしておこう」
「教えてくれないの!?」
「秘密」
次はいったいなにをするというのだろう。
不安そうにしている私の唇に、理世は指をあて、秘密だよと言って、なにも教えてくれなかった。