一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 それがなんなのかわからないけど、しっかりした足取りに、意思の強さを感じる。
 眩しいほどのシャッターの中、堂々とランウェイを歩くリセ。

「あれ?」

 リセが私のほうに、背中を向けた瞬間、なにか思い出しそうになった。

「既視感?」 

 いつのことかわからないけど、これが初めてじゃない気がした。
 思い出せないけど、私の中にある情熱が、『リセをイメージした服を描きたい』と言っている。
 女神様みたいな姿を見つめていたら、無性にデザイン画を描きたくてたまらなくなった。
 まるで、リセに恋をしたみたいに、胸が苦しくてドキドキした。
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