一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
第6話 私の婚約者になってください
 まさか、リセと一緒に飲むことになるとは、夢にも思わなかった。
 あまりの嬉しさに、自分でメニューを決められず、メニューより、リセのほうばかり見てしまう。
 きっとおかしい奴だなって、思われてる。
 リセが素敵すぎて、私の緊張は最大値まで跳ね上がっていた。
 メニューを握りしめ、顔を赤らめている私の様子を見て、リセがくすりと笑う。

「料理、頼もうか」
「お、お願いします。私、好き嫌いはないので!」
「それはいいことだね」

 リセは流ちょうなフランス語を話し、店員さんに頼んでくれた。
 会話まで楽しんでいるようで、私はハムスターみたいに、オドオドしながらその様子を眺めていた。
 
 ――女の人なのに、かっこよすぎるよ!

 リセの行動に、キュンっとしてしまうなんて、私ってばどうかしてる。

「フランス語、話せるんですね」
「ああ。仕事の都合で勉強したんだ」
「そうですよね」

 モデルだったら、必要かもしれないと思って、リセの言葉に素直にうなずいた。
 しばらくすると、料理がどんどん運ばれてきた。
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