一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「紡生さん、展示会の招待状リストは確認していただけました?」
「したよ~。琉永ちゃんの机にチェックして戻しておいた」
「わかりました。リストを見て、招待状の作成をしますね」
リストをチェックすると、私がバイトとして働いていた最初の頃より、かなり増えていた。
ブランドを立ち上げたばかりの頃の『Fill』は、EC販売しかしていなかったけれど、口コミで評判が広がり、実店舗を持つまでに至った。
それはやはり、『Fill』のトップである紡生さんと恩未さんの存在が大きい。
天才と呼ばれるデザイナーとパタンナーのコンビである二人。
でも――
『自由にやるほうが楽しいだろうし、彼女たちには合っていると思う。でも、いずれ伸び悩む』
『経営才能とデザインの才能は別だからだ』
――リセの言葉を思いだし、不安になった。
ちらりと紡生さんを見ると、手にけん玉を持ち、カン、コンっと音をたてて遊んでいる。
「あっ! 惜しいっ! のらなかった~。あと少しなのになぁ」
「紡生さん。恩未さんと他の人たちが目を覚ましますから、静かにしていたほうがいいですよ」
「したよ~。琉永ちゃんの机にチェックして戻しておいた」
「わかりました。リストを見て、招待状の作成をしますね」
リストをチェックすると、私がバイトとして働いていた最初の頃より、かなり増えていた。
ブランドを立ち上げたばかりの頃の『Fill』は、EC販売しかしていなかったけれど、口コミで評判が広がり、実店舗を持つまでに至った。
それはやはり、『Fill』のトップである紡生さんと恩未さんの存在が大きい。
天才と呼ばれるデザイナーとパタンナーのコンビである二人。
でも――
『自由にやるほうが楽しいだろうし、彼女たちには合っていると思う。でも、いずれ伸び悩む』
『経営才能とデザインの才能は別だからだ』
――リセの言葉を思いだし、不安になった。
ちらりと紡生さんを見ると、手にけん玉を持ち、カン、コンっと音をたてて遊んでいる。
「あっ! 惜しいっ! のらなかった~。あと少しなのになぁ」
「紡生さん。恩未さんと他の人たちが目を覚ましますから、静かにしていたほうがいいですよ」