一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
騒ぐ声に、他のメンバーが目覚め、机の下から起きてきた。
それぞれ、寝袋や毛布を片付け、連日の疲れから、まだ眠そうにしている。
紡生さん以外は、ローテンションである。
「待った! 恩未! 一日一回謝ったとして、四年間で千四百六十回だよね?」
「一日に複数回謝っているのもカウントしているわ」
「あっ! なるほど、そういうことか。さすが、メグタンは鬼姑くらいに細かいな!」
「誰が鬼姑よ」
恩未さんが感情に任せ、紡生さんの胸ぐらをつかんだのが見え、慌ててコーヒーを持って飛び出した。
「恩未さん。コーヒーをどうぞっ!」
「おかえりなさい。琉永ちゃん」
「ただいま帰りました」
話題をそらすことに成功し、紡生さんは解放され、恩未さんはコーヒーの入ったカップを手にした。
よ、よかった。
紡生さんはふいっーと息をはき、額の汗をぬぐった。
そんな危機感を覚えるくらいなら、恩未さんを煽らなければいいのに……
さすがの私も呆れた顔で紡生さんを眺めた。
「で、ショーはどうだった?」
「とっても素敵でした。特に――」
モデルのリセが、と言いかけて言葉を呑み込んだ。
それぞれ、寝袋や毛布を片付け、連日の疲れから、まだ眠そうにしている。
紡生さん以外は、ローテンションである。
「待った! 恩未! 一日一回謝ったとして、四年間で千四百六十回だよね?」
「一日に複数回謝っているのもカウントしているわ」
「あっ! なるほど、そういうことか。さすが、メグタンは鬼姑くらいに細かいな!」
「誰が鬼姑よ」
恩未さんが感情に任せ、紡生さんの胸ぐらをつかんだのが見え、慌ててコーヒーを持って飛び出した。
「恩未さん。コーヒーをどうぞっ!」
「おかえりなさい。琉永ちゃん」
「ただいま帰りました」
話題をそらすことに成功し、紡生さんは解放され、恩未さんはコーヒーの入ったカップを手にした。
よ、よかった。
紡生さんはふいっーと息をはき、額の汗をぬぐった。
そんな危機感を覚えるくらいなら、恩未さんを煽らなければいいのに……
さすがの私も呆れた顔で紡生さんを眺めた。
「で、ショーはどうだった?」
「とっても素敵でした。特に――」
モデルのリセが、と言いかけて言葉を呑み込んだ。