一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 悠世は突然、彼女を『自分のブランドのイメージモデルにする』と言い出し、麻王グループのアパレル部門に新しいブランド『Lorelei(ローレライ)』を立ち上げた。
 そこからの勢いはすさまじく、あっという間にトップクラスのブランドに成長。
 アパレル部門の売り上げのほとんどは、『Lorelei(ローレライ)』で占められている。 

「父さん。『Lorelei(ローレライ)』は俺と悠世に任せてください」
「もちろん、そのつもりだが、理世。お前はそろそろ結婚相手を決めなさい。早いと思うかもしれないが、お前が麻王の次期社長だ」

 父の言葉に周囲がざわついた。

 ――とうとうきたか。

 ワイングラスに入ったスパークリングウォーターを一口含む。
 まだ今日は仕事が残っているため、アルコールを口にしない。
 祖父は白ワインを好み、白ワインが入ったワイングラスを揺らし、笑った。

「優秀な孫が二人。そのどちらかに、この麻王グループを任せるつもりでいた」

 祖父の言葉に父がうなずいた。
 老いたとはいえ、祖父の人脈が、会社には必要で、父は祖父を常に立てている。
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