一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「デザイナー? 待て! 理世! お前の結婚相手は、いずれ社長夫人になるんだぞ! しっかり考えろ!」
父は血管が切れるのではないだろうかというくらいの勢いで、まくしたてた。
「理世。この麻王グループのトップに立つ男にふさわしい相手なのか!?」
――大騒ぎになると思っていたがここまでとは。
全員がざわつく中、悠世とローレライは落ち着いていた。
「理世が結婚か。それも、デザイナーとはね。てっきり、祖父か父が選んだ女性を妻にするんだと思ってたよ」
「その予定だったけどね」
「ふーん。お前が祖父と父に反抗してまで結婚したい相手か。ぜひ見てみたいな」
悠世が赤ワインを口にし、くすりと笑う。
――祖父と父が決めた相手でいいと思っていた。琉永と出会うまでは。
きっと彼女は気づいていない。
俺と彼女が初めて出会った場所が、パリのカフェでなかったことを。
「一目惚れだったからな」
「お前が?」
「そう、俺が」
悠世と俺が笑うのを見た父は、顔を赤くして怒っていた。
「理世! きちんと説明しないか!」
「父さん。静かにしてもらえますか?」
父は血管が切れるのではないだろうかというくらいの勢いで、まくしたてた。
「理世。この麻王グループのトップに立つ男にふさわしい相手なのか!?」
――大騒ぎになると思っていたがここまでとは。
全員がざわつく中、悠世とローレライは落ち着いていた。
「理世が結婚か。それも、デザイナーとはね。てっきり、祖父か父が選んだ女性を妻にするんだと思ってたよ」
「その予定だったけどね」
「ふーん。お前が祖父と父に反抗してまで結婚したい相手か。ぜひ見てみたいな」
悠世が赤ワインを口にし、くすりと笑う。
――祖父と父が決めた相手でいいと思っていた。琉永と出会うまでは。
きっと彼女は気づいていない。
俺と彼女が初めて出会った場所が、パリのカフェでなかったことを。
「一目惚れだったからな」
「お前が?」
「そう、俺が」
悠世と俺が笑うのを見た父は、顔を赤くして怒っていた。
「理世! きちんと説明しないか!」
「父さん。静かにしてもらえますか?」