政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
浅緋の顔がぱあっと輝く。
「したいです!」
「普段は浅緋はお休みの日は何しているの?」
「え…っと、本屋さんとか雑貨屋さんが好きなんです。必ず買うとは限らないんですけど、見て歩くだけでも楽しいですし。そう言えば、この近くには本屋さんと雑貨屋さんが一緒になったお店が……なんで笑ってるんです?」
「可愛すぎて」
もちろん片倉は浅緋がショッピングなどと答えるわけもないとは分かっている。
それでも、こんな風に活き活きした表情を自分の目の前で見せてくれることが本当に嬉しいのだ。
「慎也さんは?」
「ん? 僕?」
「お休みの日は何してたんですか?」
「簡単に家事をして、だらっとして過ごす時もあったよ。家でも結構仕事の持ち込みがあったし。休日と言っても外出するようなことはあまりなかったな」
片倉の場合、本も読むけれど、購入は電子で済ませてしまうので本屋に行くことはほとんどない。
それでも、浅緋が立って本を選んでいる姿はきっと絵になるだろうと思うとそれは見てみたいような気がするのだ。
「じゃあ、ゆっくりします?」
それも惹かれるけれど、片倉は今日は本を選ぶ浅緋が見たい気分なのである。
「したいです!」
「普段は浅緋はお休みの日は何しているの?」
「え…っと、本屋さんとか雑貨屋さんが好きなんです。必ず買うとは限らないんですけど、見て歩くだけでも楽しいですし。そう言えば、この近くには本屋さんと雑貨屋さんが一緒になったお店が……なんで笑ってるんです?」
「可愛すぎて」
もちろん片倉は浅緋がショッピングなどと答えるわけもないとは分かっている。
それでも、こんな風に活き活きした表情を自分の目の前で見せてくれることが本当に嬉しいのだ。
「慎也さんは?」
「ん? 僕?」
「お休みの日は何してたんですか?」
「簡単に家事をして、だらっとして過ごす時もあったよ。家でも結構仕事の持ち込みがあったし。休日と言っても外出するようなことはあまりなかったな」
片倉の場合、本も読むけれど、購入は電子で済ませてしまうので本屋に行くことはほとんどない。
それでも、浅緋が立って本を選んでいる姿はきっと絵になるだろうと思うとそれは見てみたいような気がするのだ。
「じゃあ、ゆっくりします?」
それも惹かれるけれど、片倉は今日は本を選ぶ浅緋が見たい気分なのである。