政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
16.絆を深めること
『絆を深めたい・永遠に繋がっていたい』
そんな意味ではなかった。
浅緋が見たサイトと、片倉が見たサイトは違っていたのかもしれない。
片倉が見たものには、輪になったアクセサリーは基本的に独占欲を意味する、と書いてあったのだ。
その通りだ。
片倉は浅緋を独占したい。
──あなたは僕だけのものだと感じたい。
けれど浅緋が見たサイトの方が意味としては気に入ったし、浅緋がそう思ってくれたのなら、それは片倉には嬉しいことだった。
プレゼントの意味は他にもあった。
最初はネックレス。
それをつける片倉との距離感に慣れてもらうこと。
浅緋が素直に背を向けた時、片倉は思わず微笑みそうになった。
ネックレスをつけるためには、首元の髪をよけ、首元に触れなくてはいけない。
浅緋がそれを許したことに、とてつもない喜びを感じたのだ。
そうして、ネックレスに触れるという口実を作りながら、何度も触れた。
嫌がってはいないし、浅緋が慣れてくれようとしていることも感じて、本当にとても嬉しかったのだ。キスにも、触れることにも少しずつ慣れてほしい。
そんな意味ではなかった。
浅緋が見たサイトと、片倉が見たサイトは違っていたのかもしれない。
片倉が見たものには、輪になったアクセサリーは基本的に独占欲を意味する、と書いてあったのだ。
その通りだ。
片倉は浅緋を独占したい。
──あなたは僕だけのものだと感じたい。
けれど浅緋が見たサイトの方が意味としては気に入ったし、浅緋がそう思ってくれたのなら、それは片倉には嬉しいことだった。
プレゼントの意味は他にもあった。
最初はネックレス。
それをつける片倉との距離感に慣れてもらうこと。
浅緋が素直に背を向けた時、片倉は思わず微笑みそうになった。
ネックレスをつけるためには、首元の髪をよけ、首元に触れなくてはいけない。
浅緋がそれを許したことに、とてつもない喜びを感じたのだ。
そうして、ネックレスに触れるという口実を作りながら、何度も触れた。
嫌がってはいないし、浅緋が慣れてくれようとしていることも感じて、本当にとても嬉しかったのだ。キスにも、触れることにも少しずつ慣れてほしい。